2012年12月15日土曜日

後期特別講義

本日は目白大学の鈴木章生教授をお招きして後期の博物館学講義(ゲスト講師)を行いました。

「博物館とボランティア」をテーマにボランティアの意味、現在の博物館においてボランティアの現状、博物館側、ボランティアをする市民側の「ボランティア」への認識など、ボランティアのあり方を考えることができました。

「ボランティア」を利用するのではなく、博物館が「ボランティア」に対してどのような役割ができるのか考えること、学芸員の意識改革が必要であるというお話など大変勉強になりました。

授業を行う鈴木先生





2012年12月5日水曜日

博物館実習Ⅲ(地方博物館実地見学)説明会

本日5限の時間帯に博物館実習Ⅲの説明会を行いました。
例年通り大勢の履修希望者が説明会に参加してくれました。
博物館実習Ⅲは必修の授業ですので、博物館学の履修者は春3コース、夏3コースのいずれかに参加することになります。

履修希望の登録は12月15日までになりますので、説明会に参加できなかった方は気を付けてください。

2012年11月30日金曜日

博物館学紀要のバックナンバー

過去に國學院大學博物館学研究室から発行された博物館学紀要を研究室のホームページの「刊行物」ページにアップすることにしました。
博物館学紀要は、現在第36輯まで発行されており、今年の3月には第37輯が発行される予定になっております。

研究室にはドキュメントスキャナがありませんので、長い道のりになりそうですが、本日は第1輯をアップしました。

1号は寄贈のご要望をいただいても、研究室にも残部がなく、今まではコピーをお渡ししておりましたので、これからはこちらもお役立ていただければ幸いです。

2012年11月21日水曜日

院生合同研究会1回目

院生合同研究会が行われました。
前回は顔合わせ会でしたので、今回が一回目ということになります。

本日は國學院大學大学院より桝渕彰太郎くんと高橋恵美さんがそれぞれ修士論文の内容にかかわる発表を行い、質疑や意見の交換が行われました。

院生だけでなく、卒業生も来てくださり、それぞれの立場からの意見は大変勉強になりました。

次回は12月19日に再び國學院大學にて行われます。

2012年11月9日金曜日

刀剣の取り扱い(博物館実習Ⅳ)

現在、金曜日1限の原田先生(東京芸術大学教授)の授業では刀剣の取り扱いを行っています。
原田先生の刀剣の授業では真剣(刃はひいてあります)を使用し手入れなどの取り扱いを学びます。
模造刀と本物では実習生の緊張感が全く違うようです。

刀を鞘に戻す実習生

手入れの方法を学びます

2012年11月6日火曜日

学部研究調査出張旅費を得ての調査

落合知子准教授が学部研究調査出張旅費を得て隠岐の調査を行いました。

隠岐神社附属博物館 海士町後鳥羽院資料館


世界ジオパークを目指す隠岐の島

2012年11月5日月曜日

博物館危機の時代

青木教授も寄稿した辻秀人氏 編『博物館危機の時代』雄山閣が発行されました。



青木教授は3章の一部を担当なさっています。

2012年10月29日月曜日

古文書講座


以前からこちらでご紹介しております屏風の下張り文書を使って数名の院生と古文書の読解を行っています。

初めは、屏風の下張り文書を読むことが目的でしたが、私も含め初心者が多いため、古文書の基礎から読めるようになるために、鎌形慎太郎氏(博物館学コース修了生)にお願いして2週間に一度のペースで古文書講座を開催しています。

開催といっても、少数の初心者コースですが、初めはただの曲線にしか見えなかった文字が徐々に文字にみえるようになってきました。


一つの実物資料から、学部生は副教材として実物資料の扱い、日本古来の修復の理解、下張り文書の写真撮影などを学びました。
古い屏風の解体という作業とそこから出てきた文書の内容は、地域住民(おもに中・高生)へは歴史と勉強を繋ぐ理解と興味の手助けになり、古文書初心者の院生は資料の整理と古文書の読解を学べています。

一隻と一双の屏風に大変多くのことを学ばせていただきました。
出来る限り美しく修復し、下張りの文書などからわかったこと歴史的情報と共に元の地域に返したいと思います。

2012年10月26日金曜日

全国大学博物館学講座協議会(全博協)東日本部会大会

本日、駒澤大学にて全国大学博物館学講座協議会東日本部会大会・総会が行われ、本学より青木豊教授、落合知子准教授、そして私、野中(助手)の3名が出席いたしました。

開催校の湯浅教授の開会の辞の後に、東日本部会会長校の吉良教授のごあいさつに続き、青木豊教授が委員長校としてご挨拶をいたしました。
駒澤大学学長石井教授のお話をいただいた後、総会が行われ大会・合同部会が行われました。

多くの意見を拝聴する機会に恵まれ、有意義な一日となりました。

大会の挨拶をする駒澤大学学長石井教授

委員長挨拶をする青木教授

2012年10月24日水曜日

院生合同研究会

私、野中が大学院生だったころに明治大学と國學院大學の大学院生が中心になり、ほかの大学院に在籍する博物館学を専攻とする、または博物館学も学んでいる大学院生が集まり研究会を行っておりました。
主に、自分の研究内容の発表、和洋問わず博物館学の本を読んでの感想を述べあう、博物館を見学するなどの内容で行っており、自分の大学だけでは発見できなかったことがわかったり、他大ならではの意見をもらえたりと非常に有意義な時間でした。
また、他大学の院生の研究への姿勢などを見ることもでき、刺激になることが多かったのですが、諸事情により、2年程行われておりませんでした。

明治大学の皆様のおかげで、幸いにも、この度研究会を復活させることができ、本日は最初の顔合わせ会を明治大学付近のアミにて行いました。


次回から、徐々に研究会を始めていきます。
次回は11月21日㈬ 19:30から國學院大學の博物館学実習室にて行われます。

明治大学、國學院大學以外で博物館学を専攻している院生の方の参加も歓迎いたします。

2012年10月22日月曜日

掛軸の取扱い


現在、月曜の有元先生(目白大学教授)の授業で掛軸の取り扱いを行っております。
3週かけてじっくりと取り扱いを理解し、今日は最後の一人一人のテストがありました。
テストの間は誰も一言も発さず、軸を扱う一人を緊張感を持って見つめていました。


テストの様子





2012年10月19日金曜日

全国大学博物館学講座協議会(全博協)西日本部会大会

本日、広島女学院大学にて全国大学博物館学講座協議会西日本部会の総会・研修会が行われ、本学より青木豊教授、落合知子准教授が出席されました。

本学は全博協の委員長大学を務めておりますので、青木豊教授は委員長のあいさつなどを行いました。

2012年10月16日火曜日

于先生のお誕生日

特別講義の終了後、于大方先生のお誕生日が近いということもあり、研究室でお誕生日会をいたしました。
中秋節やお誕生日といった重大なイベントがある期間にもかかわらず、國學院大學においでいただき、ありがとうございます。

会の様子

ケーキと于先生


于先生 特別講義


于大方先生の特別講義「西安市博物館事業」が3限と5限に行われました。

中国は言うまでもなく歴史的な遺跡が多く、文化面でも古来より多くの国に影響を与えてきました。
国指定レベルの遺跡は1268件あり、どんどん新しい遺跡が見つかっている状況で、遺跡の整備と博物館の設置が急がれる現状であります。

このような状況の中、西安市では国家的な整備とは別に民営博物館を増やす計画を立てており、于大方先生の「西安于右任故居紀念館」は西安で文化局に初めて登録された民営の博物館として、活動をされています。
(現在は西安市の文物局が博物館の把握を行うことになり、文物局には2012年に登録となっています。)

民営博物館からみた西安市の博物館の現状と今後の課題等について詳しくお話しをいただきました。





2012年10月11日木曜日

于大方館長大学院の授業を見学

國學院大學短期招聘研究員としてお招きしております于大方先生が大学院授業の「博物館学専門・特殊実習」を見学されました。

現在この授業では夏に調査に行った木島平村の民俗資料の調査カード作り、博物館の展示構想などを行っています。

見学をする于先生

2012年10月9日火曜日

魔鏡についての記事が新聞に掲載されました。

かねてからこちらにもご紹介しておりました、南山大学の魔鏡について10月8日㈪の朝日新聞朝刊に掲載されました。

朝日新聞紙面

2012年10月1日月曜日

于大方館長来日

中華人民共和国西安に所在する于右任故居紀念館長の于大方館長が来日されました。

研究室にて特別講義の日程等の打ち合わせを行いました。 

2012年9月26日水曜日

つきさっぷ郷土資料館だより

『季刊 つきさっぷ郷土資料館だより』第34号に落合准教授「郷土資料館のあり方 つきさっぷ郷土資料館の役割」が掲載されました。


2012年9月23日日曜日

後期授業開始

本日より後期の授業が始まりました。

後期は10月1日から中華人民共和国の西安にございます于右任故居紀念館の館長である于大方氏を招聘研究員としてお招きいたします。

ひと月の間に3回の講義を行っていただく予定になっておりますので、またその様子をこちらでご紹介したいと思います。

2012年9月8日土曜日

韓国研究調査


青木豊教授が文学部研究調査旅費により韓国の釜山・金海・晋州・慶州・尚州・大邸地域の博物館調査を行いました。


打ち合わせの様子

晋州国立博物館


2012年9月1日土曜日

博物館実習Ⅲ

今年の夏も博物館実習Ⅲ(実地見学実習)が行われました。

博物館実習Ⅲは冬に4コース、夏に2コース設けており、各コース25~30名の学生が参加しています。
今年の夏コースは関西地方と北海道地方で行いました。
どちらのコースもお天気に恵まれましたが、その分気温が高く、体力的に過酷なものとなりました。

博物館の中では学芸員の先生方にお話をいただけた館もあり、普段はなかなか見学できない収蔵庫などのバックヤードを見せていただきました。

ご多忙の折、ご対応いただいた博物館の皆様、本当にありがとうございました。



夕張市の石炭博物館での見学の様子


星の降る里百年記念館


2012年8月20日月曜日

実物資料の力


大分県日出町に所在する妙光寺の屏風一双を更に預かり、個人的に修復することになりました。

以前こちらこちらで紹介した作業を繰り返すことになりますので、今回は屏風の解体を日出町の中高生とその親御さんに手伝ってもらうことにしました。

日出町には日出町の歴史を理解する博物館が無く、日出町の歴史がわかる資料を目にする機会がほとんど無いため、土地に住み、日出城址に建つ小学校、中学校に通っていたけれどその歴史は詳しくわからないという人が多いようです。以前の私もそうでした。

今回の屏風も以前の屏風と同様江戸時代に仕立てられたもので、下張りには江戸時代の文書がたくさん貼ってありました。これを順番に状態の写真を撮りながら剥がしていきました。

虫害や汚れがかなりひどいうえ、単調な作業なので中高生は嫌がるかもしれないと懸念しましたが、次々に現れる借金証文や薬の包み紙、大福帳や漉きなおした再生紙などに「日出町にも本当に江戸時代があったんだ」と感心し喜んで剥がしてくれました。

また、出てきた文書の日付を読んで、学校で学習した事件の年と対比させて考えることができたようです。
年号を覚える歴史学習とは違い、本物の資料を目にすることによって歴史を実感できたと感想をもらい、私としても本物の資料の持つ力の大きさを感じ、改めて博物館での実物の展示や文書の展示などを考えることができました。


屏風の格子から文書を剥がす中高生と親御さん

2012年8月15日水曜日

論文掲載

『國學院雑誌』第113巻第8号(通巻1264号)に落合知子准教授の「我が国最初の野外博物館-宮崎自然博物館の成立とその社会的背景-」が掲載されました。

人文系 博物館資料論の刊行

青木豊教授編『人文系 博物館資料論』が雄山閣から出版されました。

本書は新カリキュラムの博物館学課程に対応した4冊シリーズのうちの一冊で、内容は下記の通りです。


第Ⅰ章 博物館資料の概念(青木豊) 
第Ⅱ章 博物館資料の具体(宮本瑞夫) 
第Ⅲ章 博物館資料の収集史(内川隆志) 
第Ⅳ章 資料収集(小西雅徳) 
第Ⅴ章 博物館資料化への課程(杉山正司) 
第Ⅵ章 博物館資料の製作(大貫洋介) 
第Ⅶ章 博物館資料の総合的研究(辻秀人) 
第Ⅷ章 博物館資料の活用(中山誠二) 
第Ⅸ章 地域文化資源の種類(中野知幸・眞田芳彰)

2012年8月10日金曜日

関西地方 博物館実習Ⅲの実施

8月7日から10日まで関西地方の博物館実習Ⅲを実施いたしました。

今年のコースは京都にて集合後、京都文化博物館などの京都市内の博物館を見学し、その後舞鶴や丹後半島をまわり新神戸で解散するものでした。

一日に4~5館の博物館を見学させていただき、その土地ならではの展示や、保存の工夫など勉強させていただきました。

対応いただいた見学館の皆様に心よりお礼申し上げます。

2012年7月30日月曜日

屏風の修復2

以前屏風の修復の記事を書きましたが、本日はその続きの作業をご紹介いたします。

大学院生、学部生に屏風の骨に和紙を張る作業まで手伝ってもらい、両面に和紙を張ったものが6枚できたところで前期の授業が終了しました。

次はこの6枚を屏風の形に繋げていきます。

まず、もともと榾についている(昔の職人が付けた)鋸の印を合わせて2枚ずつ一組にし和紙でつけます。和紙蝶番を組むことで屏風は360°開きます。

和紙蝶番のための羽をつけています。
 この作業を繰り返し2枚ずつ×3作り、それをさらに同様の方法でとめていきます。

2曲ずつセットになった6曲


6曲屏風の形になったものに表紙を貼り、表紙を貼り終えたら裏紙を貼ります。

表紙をはったところ



6曲つながった状態で表紙と裏紙を貼るのはなかなか大変な作業でした。



まだこの状態では背の部分が汚いので、次はここに尾背を貼ります。その後は筋や裂を貼り、本紙を貼って、枠をつけて完成です。

まだ道のりは長いので、時間を見つけて続けていきたいと思います。



2012年7月24日火曜日

予算申請説明会

本日来年度予算申請のための説明会が開かれ、助手が参加してまいりました。

博物館学では実習教材などを申請し購入いたします。
学内実習を行っております博物館実習Ⅳでは毎年150名程の学生が履修し実習を行いますので、機材の消耗も早いようです。

充分な量を確保したつもりでも不足することも多々あるため、助手としては予算の申請、物品の購入、そして授業での物品の減り具合は日々気を使っております。

2012年7月21日土曜日

前期 博物館学特別講義

本日は前期分の補講として「博物館学特別講義」を文化庁の建石徹先生を講師に迎え開催いたしました。

保存科学についてのお話を中心に、建石先生が担当なさった高松塚古墳やキトラ古墳の壁画のお話、文化財レスキューの現状などの学内ではなかなか聞けない貴重なお話を伺うことができ、学生も大変勉強になったようです。

講義の様子
お忙しいところ講義を快く引き受けてくださった建石徹先生に心より感謝申し上げます。

2012年7月7日土曜日

屏風の修復

土曜日の午後や空いた時間などを利用して私の母の実家の屏風の修復を行っています。

ネズミや虫が多く生息し、更には雨漏りもする倉庫に長い間置かれていた為、様々な損傷がありました。



まずは本紙を外し、本紙のクリーニング、裏打ちを行いました。


クリーニングと裏打ち

仮張り板に貼ったもの



次に、下張りの文書を外します。この下張りに享保年間の文書がありましたので、それ以降の作ということが判明しました。
六曲屏風で剥がす量も膨大ですので、大学院の専門実習や学部の博物館実習Ⅳの授業の中で、授業での作業が早く進んだ学生に手伝ってもらいました。
下張りの文書を剥がす学部4年生

下張りをはがした榾はまだ使えそうでしたので、こちらに再び和紙を正麩糊で塗り重ねていきました。(この作業も大学院生、学部生に手伝ってもらいました。)

学部生には剥がした文書で状態の悪いものを裏打ちする作業も行ってもらいました。
一連の作業で古い資料の取り扱いのむつかしさや、汚くなってしまった屏風などから歴史的な資料を発見できる喜び、修復の大変さなどが伝わったようです。

私は引き続きこの屏風の修復を行っていきます。

2012年7月2日月曜日

博物館学紀要第37輯

博物館学研究室では、本学の卒業生や教員、学生の博物館学に関する論文の発表の場として毎年度末に『博物館学紀要』を発行しております。昨年度までで第36輯まで発行しており、本年度は第37輯の発行になります。

第37輯の卒業生の申請を6月末で締め切り、2名の院友(卒業生)から応募がありました。
お寄せいただいたタイトルはどちらも大変気になるもので、論文の到着が楽しみです。

また、本日は投稿要項などを院生に配布し、論文を書くように促しました。
多くの論文が寄せられることを期待しております。

今後『博物館学紀要』の古いものは順次研究室のホームページにPDFでアップしていきたいと考えております。

2012年6月27日水曜日

博物館実習Ⅲ夏コース最終説明会

博物館実習Ⅲ夏コース(5・6回)の最終説明会を2202教室にて行いました。
私(野中)が説明し、該当者のほとんどが参加してくれました。。

本学では博物館実習をⅠ~Ⅳまで設けており、Ⅳまですべてを履修し合格すると実習の3単位が認められます。

博物館実習Ⅰでは資料を扱う基礎を、博物館実習Ⅱでは資料の取り扱いの基礎に加え展示の企画などを学び、Ⅳは実際に資料の取り扱いの手順や作法、二次資料の制作などを行います。

この博物館実習Ⅲでは特定の地域を絞り、その地の博物館を3泊4日で見学し、博物館の現状と博物館施設の実際を見学する実習です。

履修者が多いので、6コース設けており、平成24年度は下記のようになっています。
1 九州地方
2 四国地方
3 北陸地方
4 甲信越地方
5 関西地方
6 北海道地方

1~4までは2、3月に既に実施しており、今回は5・6の2コースのみとなります。

関西地方は京都を出発し丹後半島をめぐり神戸に行くコース、北海道は札幌から夕張、富良野、旭川の博物館を見学し札幌に戻るコースになっています。

3泊4日の長い旅になりますが、この実習は多くの卒業生にとって忘れられない良い思い出になっているようです。

見学先の博物館の皆様、お忙しいところ恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。

2012年6月25日月曜日

全博協全国大会が開催されました

6月23日㈯、24日㈰の二日間、関西大学にて全国大学博物館学講座協議会(略称:全博協)の全国大会が開催されました。

全博協は本学が委員長大学をしておりますので、まず委員長大学代表である青木教授より開会のあいさつが行われ、続いて関西大学学長楠見先生よりお言葉をいただきました。


委員長あいさつをする青木教授

総会では札幌学院大学の鶴丸先生の進行のもと落合准教授が事業報告ならびに決算報告等を行いました。
事業報告を行う落合准教授(写真左)

総会の後には研修会が行われました。
研修会は京都国立博物館副館長の栗原祐司先生に「文化財レスキューと大学博物館の果たすべき役割」というお話を、関西大学教授である高橋隆博先生には「明治初期の文化財をめぐる動向」というお話をいただきました。
講演の後には関西大学の米田文孝教授の進行によりフォーラム「大阪の公立博物館の現状」が行われ、大阪歴史博物館運営課長である文珠省三先生、大阪府文化財センター主査である合田幸美先生にお話を伺い、大阪の博物館をめぐる問題について意見が交換されました。

会場の様子
二日目は見学研修会「水都大阪の景観と文化施設」が行われ、史跡の保存や文化施設の活用について考える機会をいただきました。


見学研修会の様子

見学研修会の見学地「太閤園」にて
(左より青木教授、大阪学院大学大塚和義教授、お茶の水女子大学鷹野光行教授)

全国大会開催をお引き受けいただいた関西大学の関係者の皆様、ありがとうございました。

2012年6月19日火曜日

山口育英奨学会研究助成が採択されました


青木豊教授申請の「自然史系博物館の総合的研究」が山口育英奨学会の学術研究助成に採択されました。

2012年6月15日金曜日

仮張板に柿渋を引く作業

本日は良い天気なので、博物館実習Ⅳの授業内で仮張り板に柿渋を塗る作業をしました。


仮張り板に柿渋を塗る実習生
 本来なら木で骨組みを作り、そこに和紙を張り重ねたもの(襖や屏風をイメージするとわかりやすいです)を仮張り板をして使用するのですが、最近の実習ではベニヤ板を使っています。木枠から作るといいのですがそこまでの時間は取れません。

柿渋はまだ青い柿を圧搾した液を熟成、発酵させた液体です。タンニンを豊富に含んでおり、防腐効果があり、乾くと防水効果を発揮します。
この防水効果を狙って仮張り板に塗るのです。

昔ながらの柿渋はすごいに臭いがするらしいのですが、実習では周りの迷惑もあるので、無臭のものを使い、幾重にも塗り重ねていきます。



木枠に和紙を張り、柿渋液を塗り重ねた仮張り板
 上の画像の仮張り板は木枠に和紙を重ね、茶色くなるまで塗り重ねた仮張り板です。ここまで塗るにはかなり塗り重ねなければなりません。



この画像は今日塗ったもの。立てかけているものが2回塗ったもの、左側の下に置いているものが3回目が終えたくらいでしょうか。なかなか遠い道のりです。

今日塗ってくれた実習生。
おつかれさまでした。

2012年6月11日月曜日

國學院大學博物館学研究室のホームページを公開しました。

本日6月11日、國學院大學博物館学研究室のホームページを公開しました。
http://www2.kokugakuin.ac.jp/museology/

平成23年度まで博物館学では「平成21年度採択文部科学省GP 高度博物館學教育プログラム」を行っており、こちらのページでGP関連の活動を紹介しておりました。
GPが平成23年度で終了しましたのでこのホームページも更新することがなくなりました。
したがって新しいホームページはGPのページの後継として、また、博物館学研究室の活動を知っていただくために開設いたしました。

まだ、ホームと刊行物のページしか情報という情報は載っておりませんが、これから徐々に充実させていきます。

更新のほとんどはこちらのブログになると思いますので、お目通しいただければ幸いです。

2012年5月25日金曜日

博物館学人物史㊦刊行

青木豊教授/矢島國雄教授(明治大学)編『博物館学人物史㊦』が雄山閣より刊行されました。




博物館学人物史㊦amazonページ

野外博物館のありかた

落合知子准教授がお書きになった「野外博物館のありかた」『観光考古学』ニューサイエンス社が刊行されました。

2012年5月17日木曜日

南山大学へ魔鏡の返却

青木豊教授が南山大学へ「富士山図」鏡の返却をするために、名古屋へ出張いたしました。

本調査に便宜をお計りくださった南山大学の黒沢浩教授をはじめ、関係機関の皆様へ御礼申し上げます。

2012年5月12日土曜日

全国大学博物館学講座協議会全国委員会


全国大学博物館学講座協議会の常任委員会および全国委員会が國學院大學学術メディアセンター常磐松ホールにて行われました。

全国大学博物館学講座協議会の事務局は國學院大學博物館学研究室内にありますので、
青木教授が進行をし、落合准教授が事業報告や会計報告を、内川准教授が記録を、野中助手が資料説明を行いました。


全国から40名ほどの委員にご参加いただきました。
ありがとうございました。



委員長挨拶および進行を行う青木教授


会計報告、事業報告を行う落合准教授

全国大会開催説明を行う関西大学の米田教授




説明を行う野中助手