2012年6月27日水曜日

博物館実習Ⅲ夏コース最終説明会

博物館実習Ⅲ夏コース(5・6回)の最終説明会を2202教室にて行いました。
私(野中)が説明し、該当者のほとんどが参加してくれました。。

本学では博物館実習をⅠ~Ⅳまで設けており、Ⅳまですべてを履修し合格すると実習の3単位が認められます。

博物館実習Ⅰでは資料を扱う基礎を、博物館実習Ⅱでは資料の取り扱いの基礎に加え展示の企画などを学び、Ⅳは実際に資料の取り扱いの手順や作法、二次資料の制作などを行います。

この博物館実習Ⅲでは特定の地域を絞り、その地の博物館を3泊4日で見学し、博物館の現状と博物館施設の実際を見学する実習です。

履修者が多いので、6コース設けており、平成24年度は下記のようになっています。
1 九州地方
2 四国地方
3 北陸地方
4 甲信越地方
5 関西地方
6 北海道地方

1~4までは2、3月に既に実施しており、今回は5・6の2コースのみとなります。

関西地方は京都を出発し丹後半島をめぐり神戸に行くコース、北海道は札幌から夕張、富良野、旭川の博物館を見学し札幌に戻るコースになっています。

3泊4日の長い旅になりますが、この実習は多くの卒業生にとって忘れられない良い思い出になっているようです。

見学先の博物館の皆様、お忙しいところ恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。

2012年6月25日月曜日

全博協全国大会が開催されました

6月23日㈯、24日㈰の二日間、関西大学にて全国大学博物館学講座協議会(略称:全博協)の全国大会が開催されました。

全博協は本学が委員長大学をしておりますので、まず委員長大学代表である青木教授より開会のあいさつが行われ、続いて関西大学学長楠見先生よりお言葉をいただきました。


委員長あいさつをする青木教授

総会では札幌学院大学の鶴丸先生の進行のもと落合准教授が事業報告ならびに決算報告等を行いました。
事業報告を行う落合准教授(写真左)

総会の後には研修会が行われました。
研修会は京都国立博物館副館長の栗原祐司先生に「文化財レスキューと大学博物館の果たすべき役割」というお話を、関西大学教授である高橋隆博先生には「明治初期の文化財をめぐる動向」というお話をいただきました。
講演の後には関西大学の米田文孝教授の進行によりフォーラム「大阪の公立博物館の現状」が行われ、大阪歴史博物館運営課長である文珠省三先生、大阪府文化財センター主査である合田幸美先生にお話を伺い、大阪の博物館をめぐる問題について意見が交換されました。

会場の様子
二日目は見学研修会「水都大阪の景観と文化施設」が行われ、史跡の保存や文化施設の活用について考える機会をいただきました。


見学研修会の様子

見学研修会の見学地「太閤園」にて
(左より青木教授、大阪学院大学大塚和義教授、お茶の水女子大学鷹野光行教授)

全国大会開催をお引き受けいただいた関西大学の関係者の皆様、ありがとうございました。

2012年6月19日火曜日

山口育英奨学会研究助成が採択されました


青木豊教授申請の「自然史系博物館の総合的研究」が山口育英奨学会の学術研究助成に採択されました。

2012年6月15日金曜日

仮張板に柿渋を引く作業

本日は良い天気なので、博物館実習Ⅳの授業内で仮張り板に柿渋を塗る作業をしました。


仮張り板に柿渋を塗る実習生
 本来なら木で骨組みを作り、そこに和紙を張り重ねたもの(襖や屏風をイメージするとわかりやすいです)を仮張り板をして使用するのですが、最近の実習ではベニヤ板を使っています。木枠から作るといいのですがそこまでの時間は取れません。

柿渋はまだ青い柿を圧搾した液を熟成、発酵させた液体です。タンニンを豊富に含んでおり、防腐効果があり、乾くと防水効果を発揮します。
この防水効果を狙って仮張り板に塗るのです。

昔ながらの柿渋はすごいに臭いがするらしいのですが、実習では周りの迷惑もあるので、無臭のものを使い、幾重にも塗り重ねていきます。



木枠に和紙を張り、柿渋液を塗り重ねた仮張り板
 上の画像の仮張り板は木枠に和紙を重ね、茶色くなるまで塗り重ねた仮張り板です。ここまで塗るにはかなり塗り重ねなければなりません。



この画像は今日塗ったもの。立てかけているものが2回塗ったもの、左側の下に置いているものが3回目が終えたくらいでしょうか。なかなか遠い道のりです。

今日塗ってくれた実習生。
おつかれさまでした。

2012年6月11日月曜日

國學院大學博物館学研究室のホームページを公開しました。

本日6月11日、國學院大學博物館学研究室のホームページを公開しました。
http://www2.kokugakuin.ac.jp/museology/

平成23年度まで博物館学では「平成21年度採択文部科学省GP 高度博物館學教育プログラム」を行っており、こちらのページでGP関連の活動を紹介しておりました。
GPが平成23年度で終了しましたのでこのホームページも更新することがなくなりました。
したがって新しいホームページはGPのページの後継として、また、博物館学研究室の活動を知っていただくために開設いたしました。

まだ、ホームと刊行物のページしか情報という情報は載っておりませんが、これから徐々に充実させていきます。

更新のほとんどはこちらのブログになると思いますので、お目通しいただければ幸いです。