2016年3月29日火曜日

平成27年度大学院修了祝賀会

 3月18日に平成27年度の大学院学位記授与式が挙行されました。当研究室からは、博士課程前期7名が修了、後期3名が単位取得退学となり、新たな道へ進むこととなりました。
 大学主催の式典終了後、博士課程前期1年生が主催となって修了祝賀会が開催されました。

 修了生各位は、博物館を始め様々な方面へ巣立っていくこととなりました。本学大学院で学んだことを少しでも活かして、今後飛躍してもらえればと思います。



2016年3月17日木曜日

第三回中日博物館学学術交流団 國學院大學来校

 当研究室は、日本と中国の博物館関係者の交流を目指した「中日博物館学学術交流事業」を平成25年度より実施しております。昨年度に引き続き、本年も交流団の受け入れが実現し、平成28年3月16日と17日の2日間、國學院大學にて講義等を行いました。
 交流団は、3月13日に来日し、まず京都地域の博物館と神社仏閣・史跡等を見学しました。
 3月15日には、新幹線にて東京入りし、まず根津美術館を訪館しました。同館では、広報担当の村岡香代子氏より、館の概要等についてご紹介いただきました。
 左:根津美術館 村岡氏、右:本学大学院生 張哲(通訳)
根津美術館 講義風景

 翌16日は、9:30に大学に集合し、まず中島による学内案内を行った後、講義の教室へ向かいました。
学内案内風景

 10時より第三回交流団の歓迎式典を開催しました。まず、本学赤井益久学長より歓迎のあいさつを戴き、その後交流団団長の張強氏と西安市文物局の郭処長よりをいただきました。
 歓迎式典
 本学 赤井益久 学長
 第三回中日博物館学学術交流団 張強 団長
 西安市文物局 郭処長
 記念品贈呈
交流団 記念撮影

 同日は、本学史学科の金子修一教授と青木豊教授による講義を実施しました。まず金子教授より、「日本の中国史学研究の特徴」と題する講義が行われました。
 金子修一 教授
 金子教授 講義風景

 その後、青木教授より、「日本の博物館事情」「鏡の文化Ⅰ・Ⅱ」と題するテーマで講義が実施されました。
 本学 青木豊教授
 和鏡の解説
 和鏡見学風景
 魔鏡現象の実演

 講義終了後、若木タワー18階有栖川宮記念ホールにて、交流団の歓迎式を兼ねた情報交換会を開催しました。まず、郭処長よりご挨拶をいただき、于右任古居紀念館館長の于大方氏より乾杯の音頭を戴き開会しました。
 情報交換会
 郭処長 挨拶
 于右任古居紀念館 于大方 館長

 3月17日は、10:00より講義を開始しました。まず本日は、東京国立博物館学芸企画部長の井上洋一氏より2コマの講義を戴きました。
 東京国立博物館学芸企画部 井上洋一 部長
 井上氏 講義風景

 午後からは、崔如琢美術館副館長の對中如雲氏より講義をしていただきました。對中氏は、「陶磁器から考察する日本文化論」をテーマに、実物資料を用いた講義を実施されました。
 崔如琢美術館 對中如雲 副館長
 對中氏 講義風景

 その後、國學院大學博物館へ移動し、本学内川隆志教授より「日本の大学博物館」と題する講義を戴きました。
 本学 内川隆志 教授
 國學院大學博物館 講義風景

 同日の最後には、2日間の講義への参加を認定する修了証授与式を挙行しました。修了証授与式終了後には、本学アカデミックメディアセンターの前で記念撮影を行い、國學院大學での講義を終了しました。
 修了証授与式
AMC前での記念撮影

 今回の交流団の来日に際しまして、学長先生、講師の方々、受け入れと講義の段取りをしてくださったエクステンション事業課の方々、無理を言って敷地をお貸しいただいた國學院大學博物館の皆様には、多大なご協力をいただきました。
 この場を借りて、御礼申し上げます。
 なお交流団は、3月20日まで都内に滞在し、その後九州地方の博物館見学と長崎国際大学での特別講義等に参加する予定です。

2016年3月14日月曜日

平成28年度 第3回 博物館実習Ⅲ 北関東地方

 平成28年3月8日~11日の日程で、第3回の博物館実習Ⅲ見学実習を催行しました。春季3回目の実習旅行では、北関東地方の博物館見学を計画し、茨城県中部から福島県南部にかけての博物館18館を見学しました。
 3月8日は午前9時にJR水戸駅に集合し、青木教授より諸説明を受けた後、茨城県立歴史館を訪れました。同館では、まず教育普及課主任研究員の髙田素二朗氏より館の概要説明を受けた後、学芸課首席研究員の小澤重雄氏によってバックヤードを案内していただきました。同館は、茨城県下でも古参の博物館でありながらも、現代の情勢に合わせた博物館経営を模索しているなど、私たち教員にとっても参考となる部分が多かったと思います。
 茨城県立歴史館
 教育普及課主任研究員 髙田素二朗氏
学芸課首席研究員 小澤重雄氏 案内風景

 本館をご案内いただいた後、同館敷地に移築された「旧水海道小学校」を併せて見学しました。
 旧水海道小学校
日本最古のグランドピアノの解説風景

 続いて、水戸市内郷郷土誌義勇軍資料館、笠間市立歴史民俗資料館、大洗町幕末と明治の博物館を見学しました。
 水戸市内郷郷土誌義勇軍資料館
 笠間市立歴史民俗資料館
大洗町幕末と明治の博物館

 翌9日は、まず水戸市立博物館を見学しました。同館では、館長の玉川里子氏より館の取り組みや沿革をお話戴いた後、収蔵庫についてもご案内いただきました。同館は、本年4月より2年間の耐震工事に入るとのことで、工事前後に訪問することでその変化についても把握することできると思います。
 水戸市立博物館
 同館 玉川里子 館長
講義風景

 その後同日は、那珂市歴史民俗資料館、常陸太田市郷土資料館、旧茨城県立太田中学校講堂(教育資料館)、日鉱記念館の4館を見学しました。中でも常陸太田市郷土資料館では、職員の方から館の詳細な説明を戴くことができました。
 那珂市歴史民俗資料館
 常陸太田市郷土資料館
 常陸太田市郷土資料館 解説風景
 旧茨城県立太田中学校講堂(教育資料館)
 日鉱記念館本館
日鉱記念館鉱山資料館

 3日目の3月10日は、日立市郷土博物館をまず訪館しました。同館では、学芸員の大森潤也氏にご案内いただき、収蔵庫をふくめたバックヤード見学をさせていただきました。大森氏からは、館の運営における不具合なことや、今後の展望など様々な観点でお話しを頂戴することができました。
 日立市郷土博物館
 同館学芸員 大森潤也氏
解説風景

 同日はその後、高萩市歴史民俗資料館、北茨城市歴史民俗資料館・野口雨情記念館、北茨城市漁業歴史資料館よう・そろー、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」を見学しました。北茨城市漁業歴史資料館では、館長様より「大津御船祭り」を中心とした館内説明と、東日本大震災の際のお話など、臨場感のある活きたお話を聞くことができました。
 高萩市歴史民俗資料館
 北茨城市歴史民俗資料館・野口雨情記念館
 北茨城市漁業歴史資料館よう・そろー
ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」

 最終日の3月11日は、いわき市考古資料館、三春町歴史民俗資料館、郡山市開成館、郡山市歴史資料館を見学しました。
 いわき市考古資料館
 三春町歴史民俗資料館
 郡山市開成館
郡山市歴史資料館

 中でも郡山市歴史資料館では、館長の上杉辰男氏より挨拶を戴いた後、学芸員の柳田春子氏より館の概要説明と収蔵庫をふくめたバックヤード見学をさせていただきました。講義では、館のおかれている現状を中心に、博物館運営に至るまで様々なお話しを聞くことができました。
 右:上杉辰男 館長、左:柳田春子 学芸員
講義風景

 見学後、館長様のご厚意によって同館内でミーティングをさせていただき、15:40頃JR郡山駅にて解散となりました。
 今回の実習では、中小規模館を中心に多様な博物館を見学することができました。特に今回は、東日本大震災の発生日である3月11日を期間に挟み、また震災から5年の節目の年とのことで、博物館の防災対策や震災対応についても多く学習することができました。
 次の博物館見学実習は、8月に関西地方と北海道地方を見学致します。