2017年6月26日月曜日

平成29年度 全国大学博物館学講座協議会 全国大会

 平成29年6月24日、25日に全国大学博物館学講座協議会の全国大会を開催いたしました。会場は明治大学で、94大学より136名の参加がありました。
 大会当日は、午前11時30分に明治大学アカデミーコモンに入り、大会前の常任委員会に参加しました。常任委員会では、大会での審議内容について再点検を行い、また東北学院大学および九州産業大学から提議された案件が話し合われました。その後、次年度大会開催校の長崎国際大学の落合教授より日程に関する説明があり、午後の講演者紹介を行った上で常任委員会を終了しました。
平成29年度常任委員会・事前打ち合わせ会

 平成29年度全国大学博物館学講座協議会全国大会は、午後1時から総会が開催されました。まず、委員長大学である本学の青木豊教授が開会のあいさつを行い、続いて開催校である明治大学より歓迎のあいさつをいただき開催されました。
 全国大会の様子
 青木委員長 挨拶
司会:明治大学 矢島國雄 教授

 開会のあいさつの後、総会が行われ、進行役として長崎国際大学の落合知子教授が議長として選出され議事に入りました。
議長:長崎国際大学 落合知子 教授

 議題は、①平成28年度事業報告、②平成28年度収支決算報告、③平成28年度会計監査報告、④平成29年度事業計画案、⑤平成29年度予算案、⑥平成29年度役員校について、⑦60周年記念事業について、⑧その他の8議題であります。
 初めに、昨年度事務局である東北学院大学福田克俊氏が平成28年度の活動報告と収支決算報告を行い、次に会計監査校である同志社女子大学の山田邦和教授より監査報告が行われ、これについて問題なく承認されました。続いて、今年度の事業計画と予算案について、本年度から事務局を務める國學院大學の中島より提案を行い、その後、平成29年度役員改選について提案され、承認されました。続いて、全博協60周年記念事業として、記念講演会の開催と『博物館学文献目録』の改訂・増補版の刊行が提案され、全会一致で承認されました。また、その他として、『博物館学実態調査』の公開についての報告と次年度大会に関するアンケート調査のお願いがなされ、これをもって総会は終了しました。
 収支決算報告:東北学院大学 福田克俊氏
全博協60周年記念事業についての報告

 次に、休憩をはさみ、シンポジウムが行われました。同会は、「観光・博物館・学芸員」をテーマとし、4名の講演者から基調講演を行った後、総合討論を行いました。講演者と演題は以下の通りです。(敬称略)

基調講演1:栗原祐司(京都国立博物館 副館長)「国の文化財・博物館政策の最新動向」
基調講演2:吉田優(明治大学 教授)「地域博物館の限界と再生」
基調講演3:青木豊(國學院大學 教授)「学芸員養成における地域文化理解科目の提唱」
基調講演4:諏訪間順(小田原城天守閣 館長)「小田原城天守閣の展示リニューアル」

 栗原祐司 副館長
 吉田優 教授
 青木豊 教授
諏訪間順 館長

 講演終了後の総合討論では、今後の観光と学芸員についてそれぞれの方針が確認されました。この総合討論を以て大会は終了しました。


 大会終了後の情報交換会においては、各大学の担当者が個別に情報交換を行い、それぞれが抱える問題点などが話し合われました。
 本年度のシンポジウムは、先の大臣発言を踏まえ「観光」を一つのテーマとしたものであり、現在求められている博物館の機能と学芸員養成の在り方について、各人が改めて考える良い機会であったかと思います。
次年度の全国大会は、6月に長崎国際大学にて開催いたします。内容は、全博協60周年記念といたしまして、全博協と東西両部会の歴史を中心に講演していただく予定です。

2017年6月19日月曜日

棚橋源太郎博物館学基本文献集成

 刊行から少し時間が経ちましたが、5月末に本学青木教授が編集されました、『棚橋源太郎博物館学基本文献集成』上・下巻が刊行されました。これは、以前刊行しました『明治期博物館学基本文献集成』、『大正・昭和前期博物館学基本文献集成』上・下巻に続く文献集成シリーズの4・5巻目にあたります。
 本年度、さらに(仮称)『博物館学論史研究事典』の刊行を予定しており、同書を持って当該シリーズが完成する予定です。