以前からこちらでご紹介しております屏風の下張り文書を使って数名の院生と古文書の読解を行っています。
初めは、屏風の下張り文書を読むことが目的でしたが、私も含め初心者が多いため、古文書の基礎から読めるようになるために、鎌形慎太郎氏(博物館学コース修了生)にお願いして2週間に一度のペースで古文書講座を開催しています。
開催といっても、少数の初心者コースですが、初めはただの曲線にしか見えなかった文字が徐々に文字にみえるようになってきました。
一つの実物資料から、学部生は副教材として実物資料の扱い、日本古来の修復の理解、下張り文書の写真撮影などを学びました。
古い屏風の解体という作業とそこから出てきた文書の内容は、地域住民(おもに中・高生)へは歴史と勉強を繋ぐ理解と興味の手助けになり、古文書初心者の院生は資料の整理と古文書の読解を学べています。
一隻と一双の屏風に大変多くのことを学ばせていただきました。
出来る限り美しく修復し、下張りの文書などからわかったこと歴史的情報と共に元の地域に返したいと思います。
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