沖縄県立博物館・美術館 外観
同会は、13:00に開会となり、委員長大学である東北学院大学の辻教授の開会の挨拶、続いて開催校である琉球大学富永大介副学長及び沖縄県立博物館・美術館副館長より歓迎のあいさつをいただき開催されました。参加者は77大学123人に上ります。
東北学院大学 辻教授
琉球大学 富永大介副学長
沖縄県立博物館・美術館副館長
まず、議長として江戸川大学の高橋克教授が選出され、議論に入りました。平成25年度事業報告と決算報告を本学落合准教授が行い、本年度の事業計画を東北学院大学加藤教授より、予算案を同教務課福田氏が提案をし、承認されました。
議長に選出される江戸川大学 高橋教授
事業報告を行う落合准教授
左:東北学院大学 加藤教授、右:同教務課 福田氏
総会終了後一旦休憩をはさみ、研修会が開催されました。研修会は、「博物館と国際化-九州・沖縄からアジアへ-」と題が設定され、まず大阪大谷大学の中村浩名誉教授より「アジア博物館事情」という講演が行われました。本講演では、中村氏の数多くの見学経験からみたアジア地域の博物館特性について紹介を受けました。
大阪大谷大学 中村浩名誉教授
次に九州国立博物館学芸部長の井上洋一氏より、「国立博物館とアジアの博物館」と題した講演が行われました。井上氏は、3月まで勤務していた東京国立博物館と現職の九州国立博物館での事例を報告し、アジア圏の博物館との関わりには何が必要かについて論じました。
九州国立博物館 井上洋一学芸部長
続いて沖縄県立博物館・美術館主幹学芸員の園原謙氏より、「沖縄県立博物館・美術館とアジアの博物館」と題する講演を受けました。本講演では、沖縄県立博物館・美術館の沿革を紹介したうえで、現在当館が携わっているカンボジアの国立博物館との連携事業について紹介を戴きました。
沖縄県立博物館・美術館主幹学芸員 園原謙氏
3名からの講演の後、琉球大学の池田榮史教授の進行のもとフォーラムが開催されました。フォーラムでは、博物館及び学芸員を目指す学生には何が必要かという観点で討議が行われ、今後の学芸員養成には、教員と学生の関係性強化を含めたより実践的な教育が必要であるとの意見に達しました。このフォーラムを以て、全国大会は終了しました。
フォーラム「博物館と国際化-九州・沖縄からアジアへ-」
フォーラム終了後、情報交換会が開催され、沖縄県立芸術大学の教員及び学生による琉球舞踊を拝見しました。
沖縄県立芸術大学の学生による琉球舞踊の演舞
翌7日は3コースに分かれての研修会が開催され、本学の3名は南風原文化センターなどを見学する「沖縄南部コース」(Cコース)に参加しました。9:00に集合し、まず南風原文化センターを見学しました。南風原文化センターは、沖縄戦中に病院壕が設けられた金山森の背後に位置し、戦時中~戦後の南風原についての展示を行っています。また、文化センター付近には戦中の病院壕が保存・整備されており、今回は壕も合わせて見学しました。
南風原文化センター 外観
沖縄陸軍病院第20号壕
20号壕内部
その後、さらに南下し、ひめゆり平和祈念資料館を見学しました。その後、那覇空港で解散となりました。
ひめゆり平和祈念資料館 外観
ひめゆりの塔と沖縄陸軍病院第三外科壕
今回の全国大会は、本年度より委員長大学が変わって初めての大会でした。本学も委員長大学ではなくなりましたが、常任委員大学として今後も全博協の活動に協力していきます。
今後の活動として、10月には東日本部会大会が女子美術大学で、11月には西日本部会大会が中部大学で開催されます。また、来年度の全国大会は江戸川大学で開催されます。
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