5月1日は 10:00に東京駅へ集合、12:44に山形駅に到着し、寒河江市平塩熊野神社へ向かいました。第一の作業としまして、調査の安全と成功を祈願した調査予定地の地鎮祭を挙行しました。
地鎮祭 (中央:平塩熊野神社宮司 建部真也氏)
その後、本調査での中核である平塩積石遺跡の測量に向けて、調査予定地の除草作業を実施しました。
平塩積石遺跡 除草前全景
5月2日は、8:30から作業を開始し、前日に引き続いて平塩積石遺跡周辺の除草作業を実施すると同時に、地形の外形測量(地形図作成)作業を開始しました。
また5月3日は、午前に外形測量が完了したので、地形図に等高線を入れる作業を実施しました。同作業と並行して、平塩積石遺跡の中でも、夏季に発掘調査を計画している1号遺構についての現況記録のための実測作業を実施しました。
1号遺構 実測作業風景
15時頃より、調査協力者である建部氏の指導の下、平塩地区周辺の史跡や名勝等についての所在調査を実施しました。
石器製作跡
金谷原遺跡(後期旧石器時代の遺跡)
平塩石切山(採石場跡)
5月4日は、午前中に1号遺構の現況測量が終了し、掘削前の現況写真撮影を実施しました。
掘削前写真
午後より、寒河江市~山形市にかけての博物館や史跡等の周辺調査を実施しました。これは、当該地域の歴史・自然特性を把握し、今後の調査に活かすことを目的としたものであります。
寒河江市郷土館 外景
寒河江市郷土館 展示風景
山形県立博物館
山形市郷土館
最終日の5月5日は、8:30より現地の撤収作業を開始。夏季調査に向けての遺構養生作業を行い、現場より機材を撤収しました。その後、諸関係者に挨拶を行い、東京駅にて解散となりました。
遺構養生作業風景
今回の調査では、計画していた行程に遅れなく実施することができ、非常にスムーズな調査になったかと思います。今回の成果を踏まえ、夏季には実際に発掘調査を実施し、当該遺跡の性格把握と地域においての位置づけ、今後の活用に向けての考察などを実践していきます。
山形県寒河江市職員の方々、平塩地区の皆様には多大なご支援・ご協力を戴きました。今後のの調査につきましても、大学と地域の連携を密にとりつつ進めていければと思います。
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