2015年7月4日土曜日

平成27年度 全国大学博物館学講座協議会 全国大会

 平成27年6月26日・27日に、 全国大学博物館学講座協議会の全国大会が開催され、本学からは青木教授と中島助手が参加しました。会場は、千葉県流山市の江戸川大学で、96大学151名の参加を持って開催されました。
会場風景

まず午後から総会が開催され、委員長大学である東北学院大学の辻秀人教授が開会のあいさつを行い、続いて開催校である江戸川大学市村佑一学長より歓迎のあいさつをいただき開会いたしました。
 辻秀人会長 挨拶
歓迎挨拶 江戸川大学 市村学長

 開会のあいさつの後、総会が行われ、進行役として四国大学の須藤茂樹教授が議長として選出され議事に入りました。議題は①平成26年度事業報告、②平成26年度収支決算報告、③平成26年度会計監査報告、④平成27年度事業計画、⑤平成27年度予算案、⑥平成27年度役員大学改選、⑦参与会員の推薦について、⑧その他の8議題でした。
 須藤議長
総会 事業報告風景

 休憩をはさみ、研修会が開催されました。研修会は、「博物館実習の現状と課題」と題が設定され、まず桜美林大学の浜田弘明教授より「博物館実習の現状と課題-「博物館実習ガイドライン」から5年を経て」という基調講演が行われました。本講演では、浜田氏が関わってきた学芸員法制度と学芸員のあり方についての報告が述べられ、それを踏まえた桜美林大学での博物館実習の実践報告がなされました。
桜美林大学 浜田教授 講演風景

 若干の休憩の後、フォーラムが開催され、江戸川大学の高橋克教授の進行のもと、講演者三名により報告が行われました。まず、九州産業大学の緒方泉教授からは、大学博物館での博物館実習の取り組みと今後の姿についての意見が述べられました。
九州産業大学 緒方教授 講演風景

 また、実習を受け入れる側として地元千葉県の「千葉県立関宿城博物館」「野田市郷土博物館」の学芸員が報告し、さらに開催大学である江戸川大学の高橋教授より、大学博物館を持たない大学での博物館実習の現状報告が行われました。 
 千葉県立関宿城博物館 横山学芸課長 講演風景
 野田市郷土博物館 柏女学芸員 講演風景
江戸川大学 高橋教授 講演風景

 フォーラムでは、学芸員を養成するにあたって国や大型博物館と中小館では求めるものが異なるという現状に触れ、学芸員養成には何が必要かという観点で討議が行われました。今後の学芸員養成には、博物館と大学の関係性強化を含めたより実践的な教育が必要であるとの意見に達しました。このフォーラムを以て大会は終了しました。
フォーラム風景

 大会終了後、全国委員会が開催されました。委員会では、2年後に実施を予定している全博協60周年記念事業について、常任委員会での検討の後審議したい旨が述べられました。
 その後の情報交換会においては、各大学の担当者が個別に情報交換を行い、それぞれが抱える問題点などが話し合われました。

今年度は、学芸員課程の新カリキュラムが完成の年度であり、様々な大学で養成に関する苦労や課題があると思います。当会のような場所での情報共有を行い、様々な大学が協力して今後の学芸員養成に取り組んでいけたらと思います。
 次回は、徳島県の四国大学にて全国大会が開催される予定です。

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