今回で6回目となる本実習は、長野県下高井郡木島平村をフィールドとし、地域の文化資源の発見と整理を通じて、大学院生による手作り博物館を設立するとの目的で行われているものです。
本年度の実習には、博士課程後期2名、前期8名、複専修2名の合計12名が参加しました。
8月10日は、14:00にJR飯山駅に集合し、その後宿泊施設に向かいました。
歓迎の風景
館長講話風景①
館長講話風景②
8月11日は8:30から作業を開始しました。本日は、大町倉庫内に設置された大型収蔵棚へ民具資料を移動・展示を実施すると同時に、前期講義において作成した展示用パネル類を配置しました。これは、14日・15日に我々が長年整理をしてきた大町収蔵庫を公開することとなり、それに向けての準備ということとなります。
パネル設営風景
展示風景
また、夕刻より木島平村 日台村長の講話を開催しました。当講話では、木島平村の概要だけでなく、村の抱える問題や今後の展望など、現実感のある内容でお話しいただきました。
村長講話風景
翌12日は、前日に引き続き大町収蔵庫の展示作業を実施しました。また、前日に不足が確認された解説パネルや解説シートなどを、樋口館長の指導のもと作成しました。
パネル製作風景
解説シート・解説パネル作成風景
大町収蔵庫の展示作業
8月13日には、木島平村ふるさと資料館および大町収蔵庫の展示をより良いものとするために、周辺地域の博物館を見学する周辺調査を実施しました。今回は2台の車に分乗し、それぞれ別の博物館を見学しました。
まず1班は、坂城町~須坂市にかけての範囲をテーマとし、以下の5館を見学しました。
屋代小学校旧本館
長野県立歴史館
旧格致学校
旧園里学校
須坂市旧上高井郡役所
また2班は、佐久市周辺の博物館を見学しました。
旧中込学校
和学校記念館
8月14日は、大町収蔵庫の一般公開を行いました。今回の公開は2日間を予定したので、まず第1班が来館者対応や解説等を行う実習を行い、2班は昨日に引き続き周辺調査を行いました。
大町収蔵庫では、9:00から16:30の間一般公開を行い、村長をはじめとして53名の来館がありました。
大町収蔵庫①
大町収蔵庫②
大町収蔵庫の来館者対応風景
一方2班は、松本方面の博物館見学をテーマとし、以下の5館を見学しました。
松本市旧開智学校
松本市旧司祭館
松本市立博物館
旧制高等学校記念館
松本市歴史の里
8月15日は1班と2班で担当を交代し、2班が解説実習を行いました。15日は、前日に木島平村のローカルテレビ「ふう太ネット」にて取材された内容が放映されたこともあり、63名の来館者を記録しました。
来館者対応風景
ふう太ネットによる取材
一方1班は、軽井沢~群馬県嬬恋村付近の博物館を見学しました。
市村記念館
深沢紅子の野の花美術館
日本聖公会ショーハウス記念館
最終日の8月16日は、宿舎の清掃と機材の梱包作業を実施し、飯山駅にて解散となりました。
本年度の実習では、これまで整理作業を続けてきた大町収蔵庫の一般公開という初の取り組みを行ったことが最大の成果かと思います。しかしながら、大町収蔵庫の配架や解説パネル等は未だ不十分であり、今後の手直しや修正が必要であります。
木島平村の資料館を含め、まだ手を入れる場所は多数ありますので、後期の授業ではそれらを踏まえて今後の展望について協議していきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿