初日の25日は、9:00にJR秋田駅に集合、ミーティングを実施したのち秋田県立博物館へ向かいました。同館では、普及・広報班の船木信一班長と鈴木秀一主査より、収蔵庫を含めたバックヤード見学と詳細な解説を戴きました。中でも考古資料・岩石資料をはじめとするいくつかの収蔵庫には実際に入って見学をさせて戴き、日常管理に於いての問題や今後の課題についてもお話しいただきました。
秋田県立博物館
左:秋田県立博物館 鈴木秀一 主査
右2番目:秋田県立博物館 船木信一 班長
同日はその後、大仙市総合民俗資料交流館「くらしの歴史館」、秋田県立農業科学館、横手市雄物川郷土資料館を見学しました。中でも雄物川郷土資料館では、院友の島田祐悦 主査より館の取り組みや現在開催中の特別展に関する展示紹介等を詳細に解説いただきました。
大仙市総合民俗資料交流館「くらしの歴史館」
秋田県立農業科学館
横手市雄物川郷土資料館
中央付近:横手市教育委員会 島田祐悦 主査
翌26日は、横手市から大館市までちょうど秋田県を南から北へ縦断するルートの博物館を見学しました。同日は、仙北市田沢湖郷土史料館、打当温泉マタギ資料館、北秋田市郷土文化保存伝承館・阿仁異人館、大館郷土博物館を見学し、大館市内に宿泊しました。
仙北市田沢湖郷土史料館
打当温泉マタギ資料館
北秋田市郷土文化保存伝承館
北秋田市阿仁異人館
中でも大館郷土博物館では、学芸員の嶋影壮憲氏と荒谷由季子氏より、収蔵庫の見学を含めた詳細な案内を戴きました。また、隣接する秋田三鶏記念館も併せて見学を行いました。
大館郷土博物館
大館郷土博物館 嶋影壮憲 学芸員
秋田三鶏記念館
27日は、大館市から県境をまたぎ岩手県へと至りました。まず、秋田県大館市の比内町郷土民俗資料館、小坂町の小坂鉱山事務所を見学し、岩手県側では八幡平市博物館、もりおか歴史文化館、もりおか啄木・賢治青春館を見学しました。
比内町郷土民俗資料館
小坂鉱山事務所
八幡平市博物館
もりおか歴史文化館
もりおか啄木・賢治青春館
もりおか歴史文化館では、館長の畑中美耶子氏より歓迎の挨拶と館の概要を、また学芸員の熊谷博史氏から展示コンセプトや館の実践する教育活動などより踏み込んだ内容の解説を戴き、なおかつ展示解説も行っていただきました。
右:もりおか歴史文化館 畑中美耶子 館長、左:同館 熊谷博史 学芸員
熊谷氏解説風景
最終日の28日は、まず岩手県立博物館を訪問し、主任専門学芸員の齋藤里香氏より収蔵庫を含めたバックヤード見学と解説を戴きました。今回は、人文・自然・考古の収蔵庫を見学させていただいたほか、東日本大震災で被災した資料の修復の現場に関しても同時に見学するとこができました。
岩手県立博物館
岩手県立博物館 齋藤里香 主任専門学芸員
その後、もりおか町家物語館、岩手大学ミュージアム、岩手大学農学部附属農業教育資料館を見学し、盛岡駅にて解散となりました。
もりおか町家物語館
岩手大学ミュージアム
岩手大学農学部附属農業教育資料館
今回の博物館見学実習でも、関西地方と同様に近似の分野の博物館を複数見学し、学生自身が比較できるようにしました。特に本コースでは、秋田県立博物館と岩手県立博物館といった県立の総合博物館の比較や、廃校となった学校校舎を利用した大仙市総合民俗資料交流館と大館郷土博物館の比較など、様々な面で考えることが多いコースであったと思います。
本年度の博物館実習Ⅲは本コースにて終了となります。また次年度の実習Ⅲは、平成28年2月より5つのコースを計画しております。
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