3月8日は午前9時にJR水戸駅に集合し、青木教授より諸説明を受けた後、茨城県立歴史館を訪れました。同館では、まず教育普及課主任研究員の髙田素二朗氏より館の概要説明を受けた後、学芸課首席研究員の小澤重雄氏によってバックヤードを案内していただきました。同館は、茨城県下でも古参の博物館でありながらも、現代の情勢に合わせた博物館経営を模索しているなど、私たち教員にとっても参考となる部分が多かったと思います。
茨城県立歴史館
教育普及課主任研究員 髙田素二朗氏
学芸課首席研究員 小澤重雄氏 案内風景
本館をご案内いただいた後、同館敷地に移築された「旧水海道小学校」を併せて見学しました。
旧水海道小学校
日本最古のグランドピアノの解説風景
続いて、水戸市内郷郷土誌義勇軍資料館、笠間市立歴史民俗資料館、大洗町幕末と明治の博物館を見学しました。
水戸市内郷郷土誌義勇軍資料館
笠間市立歴史民俗資料館
大洗町幕末と明治の博物館
翌9日は、まず水戸市立博物館を見学しました。同館では、館長の玉川里子氏より館の取り組みや沿革をお話戴いた後、収蔵庫についてもご案内いただきました。同館は、本年4月より2年間の耐震工事に入るとのことで、工事前後に訪問することでその変化についても把握することできると思います。
水戸市立博物館
同館 玉川里子 館長
講義風景
その後同日は、那珂市歴史民俗資料館、常陸太田市郷土資料館、旧茨城県立太田中学校講堂(教育資料館)、日鉱記念館の4館を見学しました。中でも常陸太田市郷土資料館では、職員の方から館の詳細な説明を戴くことができました。
那珂市歴史民俗資料館
常陸太田市郷土資料館
常陸太田市郷土資料館 解説風景
旧茨城県立太田中学校講堂(教育資料館)
日鉱記念館本館
日鉱記念館鉱山資料館
3日目の3月10日は、日立市郷土博物館をまず訪館しました。同館では、学芸員の大森潤也氏にご案内いただき、収蔵庫をふくめたバックヤード見学をさせていただきました。大森氏からは、館の運営における不具合なことや、今後の展望など様々な観点でお話しを頂戴することができました。
日立市郷土博物館
同館学芸員 大森潤也氏
解説風景
同日はその後、高萩市歴史民俗資料館、北茨城市歴史民俗資料館・野口雨情記念館、北茨城市漁業歴史資料館よう・そろー、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」を見学しました。北茨城市漁業歴史資料館では、館長様より「大津御船祭り」を中心とした館内説明と、東日本大震災の際のお話など、臨場感のある活きたお話を聞くことができました。
高萩市歴史民俗資料館
北茨城市歴史民俗資料館・野口雨情記念館
北茨城市漁業歴史資料館よう・そろー
ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」
最終日の3月11日は、いわき市考古資料館、三春町歴史民俗資料館、郡山市開成館、郡山市歴史資料館を見学しました。
いわき市考古資料館
三春町歴史民俗資料館
郡山市開成館
郡山市歴史資料館
中でも郡山市歴史資料館では、館長の上杉辰男氏より挨拶を戴いた後、学芸員の柳田春子氏より館の概要説明と収蔵庫をふくめたバックヤード見学をさせていただきました。講義では、館のおかれている現状を中心に、博物館運営に至るまで様々なお話しを聞くことができました。
右:上杉辰男 館長、左:柳田春子 学芸員
講義風景
見学後、館長様のご厚意によって同館内でミーティングをさせていただき、15:40頃JR郡山駅にて解散となりました。
今回の実習では、中小規模館を中心に多様な博物館を見学することができました。特に今回は、東日本大震災の発生日である3月11日を期間に挟み、また震災から5年の節目の年とのことで、博物館の防災対策や震災対応についても多く学習することができました。
次の博物館見学実習は、8月に関西地方と北海道地方を見学致します。
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