昨年度末より、当研究室に関連する書籍・報告が刊行されましたので紹介いたします。
1.『近代建築利用博物館事典』(平成27年度中間報告)
本書は、日本国内に存在する明治~大正期の洋風・擬洋風建築を利用した博物館を調査し、その実態と特色を明らかにすることを目的としたものです。本調査には、國學院大學博物館学研究室の青木教授を中心に、大学院生が主体となって参加しました。我が国には、現在把握する限りでも500館以上の近代建築利用博物館が存在し、本書ではその内の約190館を掲載しております。
昨年度調査では、国内すべてを網羅することは不可能であったため、本年度も継続して調査を行う予定です。またその成果は、平成28年度末に同様の形態で刊行する計画であります。
2.青木豊・山本哲也 編 『大正・昭和戦前 博物館学基本文献集成 上・下』 雄山閣
本書は、大正期から昭和戦前期にかけて発表された博物館学文献を調査し、その中でも論文を中心に主要な81編を選択して再掲載を行ったものです。これは、当該時期に現在の博物館学の基礎となる文献が多数発表されておりながらも、その多くが現在では手に入れづらくなっていることから、その翻刻と今まで知られてこなかった文献の発掘を目的としたものです。
4年前の平成24年には、本書の前巻にあたる『明治期 博物館学基本文献集成』が刊行されており、また今後『(仮称)棚橋源太郎 博物館学関係文献集成』の刊行を計画しております。
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