初日である8月4日は、午前9時にJR新大阪駅に集合し、青木教授からの諸注意があったのち、大阪府南部地域の博物館を中心に見学しました。見学館は、泉大津市立織編館、きしわだ自然資料館、泉南市埋蔵文化財センター古代史博物館、和歌山県立紀伊風土記の丘の4館です。
泉大津市立織編館
きしわだ自然資料館
泉南市埋蔵文化財センター古代史博物館
国史跡 海会寺跡
中でも和歌山県立紀伊風土記の丘では、同館の冨加見泰彦氏より展示と古墳に関する詳細な解説を戴きました。
和歌山県立紀伊風土記の丘資料館
中央:冨加見泰彦氏
冨加見氏解説風景
古墳石室見学
続く5日は、和歌山県~奈良県域に掛る博物館見学を意図し、前日宿泊地の高野山に所在する高野山霊宝館、和歌山県の県庁所在地和歌山市にある和歌山県立博物館と和歌山市立博物館、さらに奈良県の南部にある五條市の市立五條文化博物館を見学しました。
高野山霊宝館
和歌山県立博物館
和歌山市立博物館
五條市立五條文化博物館
中でも和歌山県立博物館では、院友でもある学芸員の坂本亮太氏より、館の概要に関する講義を戴いたのち、収蔵庫見学を含めた管理部門の詳細な見学をさせていただきました。
和歌山県立博物館 坂本亮太 学芸員
坂本学芸員 講義風景
翌6日は、奈良県中部~南部地域の郷土博物館見学を意識し、葛城市歴史博物館、吉野歴史資料館、東吉野村民俗資料館、東吉野村ふるさと村ビジターセンター、桜井市埋蔵文化財センターの5館を見学しました。
葛城市歴史博物館
吉野歴史資料館
東吉野村民俗資料館
東吉野村ふるさと村ビジターセンター
桜井市埋蔵文化財センター
葛城市歴史博物館では、学芸員の神庭滋主査よりお話を戴き、館や什器の設計や建物の利点・欠点、博物館運営上の苦労など多彩なお話を伺うことができました。
葛城市歴史博物館 神庭滋 学芸員
展示室内解説風景
最終日の7日は、比較的大型の博物館の見学を意図し、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館、奈良国立博物館、大阪歴史博物館を見学しました。橿原考古学研究所附属博物館では、院友の木下亘副館長から、大阪歴史博物館では主任学芸員の酒井一光氏からそれぞれお言葉を頂戴し、また大阪歴史博物館ではバックヤードも併せて見学させていただきました。
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
橿原考古学研究所附属博物館 木下亘 副館長
木下副館長 講演風景
奈良国立博物館なら仏像館
大阪歴史博物館
大阪歴史博物館 酒井一光 主任学芸員
酒井氏講義風景
その後、ミーティングを実施し、15時30分に新大阪駅にて解散となりました。
今回の実習では、国立・県立の大型館と町・村立の小規模館、遺跡博物館、自然史系と人文系など、来訪した博物館同士を比較できるような見学館構成を考えました。これは、学生達が普段訪れることのないような博物館を見学することで、我が国の博物館が抱える現状を把握してもらい、より良い博物館について考えてもらうことを意識したものです。参加した学生には、実習を通じて少しでも地方の博物館について考えてもらえれば幸いです。
次回は、8月16日~19日の日程で北海道地域の博物館を見学致します。
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