2017年3月4日土曜日

平成29年度 第2回 博物館実習Ⅲ 中京地方

 平成29年2月28日~3月3日の日程で、第2回博物館実習Ⅲ(地方博物館見学実習)を催行しました。今回は中京地方の博物館見学を企図し、愛知県・岐阜県・富山県にまたがる地域の博物館を見学しました。
 まず初日は、午前9時にJR名古屋駅太閤通口に集合し、ミーティングを行った後最初の見学館の南山大学人類学博物館を訪問しました。同館では、学芸員の如法寺慶大氏にご対応いただき、館のコンセプトの詳細な解説や収蔵庫も併せて見学させていただきました。同館は、殆どの展示に触れることを一つの特徴としており、他の博物館と違う当該特色に学生たちも楽しみながら学んでおりました。
 南山大学人類学博物館
 同館 如法寺慶大 学芸員
 展示室内解説風景
収蔵庫見学風景

 同日は、続いて一宮市博物館、江南市歴史民俗資料館、岐南町歴史民俗資料館、岐阜市歴史博物館を見学し、岐南町では伊藤恭博館長より野外移築民家を含めた解説を戴きました。
 一宮市博物館
 江南市民文化会館(内部に江南市歴史民俗資料館が在中)
 岐南町歴史民俗資料館
 伊藤館長解説風景
岐阜市歴史博物館

 2日目は、美濃加茂市民ミュージアム、岐阜県博物館、美並ふるさと館、郡上市白山文化博物館をそれぞれ見学しました。美濃加茂市民ミュージアムでは、同じ時間帯に小学校の体験学習が行われており、活きた博物館活動を真近に見学できる良い機会であったと思います。
 美濃加茂市民ミュージアム
 岐阜県博物館
 岐阜県博物館 概要解説
 美並ふるさと館
郡上市白山文化博物館

 3日目は降雪による悪天候ではありましたが、所謂フィールドミュージアムを複数見学しました。具体的には、飛騨高山まちの博物館、風土記の丘史跡公園・学習センター、世界遺産 菅沼合掌造り集落に所在する五箇山民俗館・塩硝の館を訪問し、また様々な運営母体の博物館見学を目的に、高山市に所在する光ミュージアムを見学しました。
 飛騨高山まちの博物館
 風土記の丘学習センター
 五箇山民俗館
光ミュージアム

 最終日の3月3日は、まず富山県[立山博物館]を見学しました。同館では、岡田知己学芸課長から館の概要や運営についてお話を伺い、その後学芸課主任の加藤基樹氏より展示に関する解説を戴きました。
 立山博物館 展示館
 同館 岡田知己 学芸課長
 岡田氏解説風景
 同館 加藤基樹 学芸課主任
加藤氏解説風景

 その後、富山市大山歴史民俗資料館、弓の里歴史文化館、富山市郷土博物館をそれぞれ見学し、ミーティングを行ったのちJR富山駅にて解散となりました。
 富山市大山歴史民俗資料館
 弓の里歴史文化館
富山市郷土博物館

 今回の実習では、3県の博物館事情の比較を目的にこのコースを設定し、また都市部から山間部までの多様な設立環境、県・市町・大学・宗教法人といった様々な設立母体によって、博物館展示や運営が如何に異なるかを学んでもらうことを意図しました。さらに今回は、世界遺産や風土記の丘、博覧会等の記念事業に基づく博物館設立など、別の要因によって博物館が計画された例を複数含んでおり、それら様々な要素を比較し、好ましい博物館の在り方について学生なりに考えてもらえれば幸いです。
 次回は3月7日~10日の日程で長野県・山梨県の博物館施設を見学します。

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