2017年8月28日月曜日

平成29年度 博物館学専門・特殊実習(現地実習)

 平成29年8月10日から16日の日程で、平成29年度の博物館学専門・特殊実習(現地実習)を実施しました。本年度は、昨年度実習先の長崎県波佐見町から場所を移し、秋田県横手市で実習を行いました。参加者は、引率3名と大学院博物館学コース13名、複専修生3名の合計19名です。
 今回の実習では、横手市教育委員会の協力を賜り、大学院生が主体となって特別展示を施工することができました。また、市に寄贈された「薄葉コレクション」と題する資料群の台帳化を目的とした整理作業を実施いたしました。

 初日の8月10日は、15:00に大曲駅に集合し、現地へ向かいました。16:00に調査を実施する「雄物川郷土資料館」に到着、機材を搬入し、民具資料の計測と写真撮影等を含む資料台帳作成の準備を行いました。
雄物川郷土資料館への挨拶

 8月11日は8:30から作業を開始しました。まず、横手市教育委員会へ向かい、あいさつを行ったのち、教育委員会文化財保護係の高橋輝幸課長と島田祐悦主席主査による講話を開催。終了後、横手市域の博物館施設および増田重要伝統的建造物群保存地域を見学しました。夕刻より、横手市教育委員会と金子大学院委員長を交え協定締結に関する打ち合わせを行いました。
 翌12日は9:00から作業開始。同日より、雄物川郷土資料館での特別展示施工と資料整理の2班に分け作業を行いました。その後、13・14日は人員を変更しつつ、展示および整理作業を実施しました。



 8月15日は、展示および整理作業を継続して行いました。11時に展示作業を終了し、全員で資料整理作業を実施。15:00に現場での実習を終了し、その後17時までほろわの里資料館、十文字郷土資料展示室など市内の博物館施設を見学しました。
 最終日の16日は、大学への機材返送のための梱包・撤収作業を実施し、その後、特別展開催に際し、青木教授によるギャラリートークを実施しました。11:00に横手市を出発、12:00に大曲駅にて解散となりました。










 今回の実習では、展示構想からはじまり、パネルやリーフレットの作成、実際の展示施工まで大学院生が主体となって取り組むことができました。本実習で体験した特別展を作る経験は、今後各自が学芸員となって博物館に勤務した際にも活かすことができると考えられます。
 また、特別展示および資料整理の機会を与えてくださりました横手市教育委員会には、この場を借りて感謝申し上げます。
 なお、後期の博物館学専門・特殊実習では、今回の展示について総括し、報告書として纏める予定です。

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