2015年5月11日月曜日

大学院特定課題研究に伴う第一次調査

 平成27年5月1日から5日にかけて、山形県における調査を実施しました。今回の調査は、大学院特定課題研究にに採択された「郷土文化資源の現代社会への活用に関する博物館学的研究」に伴うもので、山形県寒河江市平塩熊野神社を中心とした地域の総合調査を目的とするものです。本年度は、春季と夏季の2度の現地調査を予定しており、今回は夏季の発掘調査に向けての測量調査を実施しました。
 5月1日は 10:00に東京駅へ集合、12:44に山形駅に到着し、寒河江市平塩熊野神社へ向かいました。第一の作業としまして、調査の安全と成功を祈願した調査予定地の地鎮祭を挙行しました。
地鎮祭 (中央:平塩熊野神社宮司 建部真也氏)

 その後、本調査での中核である平塩積石遺跡の測量に向けて、調査予定地の除草作業を実施しました。
平塩積石遺跡 除草前全景

 5月2日は、8:30から作業を開始し、前日に引き続いて平塩積石遺跡周辺の除草作業を実施すると同時に、地形の外形測量(地形図作成)作業を開始しました。
 また5月3日は、午前に外形測量が完了したので、地形図に等高線を入れる作業を実施しました。同作業と並行して、平塩積石遺跡の中でも、夏季に発掘調査を計画している1号遺構についての現況記録のための実測作業を実施しました。
1号遺構 実測作業風景

 15時頃より、調査協力者である建部氏の指導の下、平塩地区周辺の史跡や名勝等についての所在調査を実施しました。
 石器製作跡
金谷原遺跡(後期旧石器時代の遺跡)
平塩石切山(採石場跡)

 5月4日は、午前中に1号遺構の現況測量が終了し、掘削前の現況写真撮影を実施しました。
掘削前写真

 午後より、寒河江市~山形市にかけての博物館や史跡等の周辺調査を実施しました。これは、当該地域の歴史・自然特性を把握し、今後の調査に活かすことを目的としたものであります。
 寒河江市郷土館 外景
 寒河江市郷土館 展示風景
 山形県立博物館
山形市郷土館

 最終日の5月5日は、8:30より現地の撤収作業を開始。夏季調査に向けての遺構養生作業を行い、現場より機材を撤収しました。その後、諸関係者に挨拶を行い、東京駅にて解散となりました。
遺構養生作業風景

 今回の調査では、計画していた行程に遅れなく実施することができ、非常にスムーズな調査になったかと思います。今回の成果を踏まえ、夏季には実際に発掘調査を実施し、当該遺跡の性格把握と地域においての位置づけ、今後の活用に向けての考察などを実践していきます。
 山形県寒河江市職員の方々、平塩地区の皆様には多大なご支援・ご協力を戴きました。今後のの調査につきましても、大学と地域の連携を密にとりつつ進めていければと思います。

2015年4月22日水曜日

平成27年度大学院ゲスト講義

 4月21日と28日の2日間にわたり、大学院のゲスト講義を開催いたします。
 これまで、学部授業のゲスト講義は実施してきましたが、本年度より大学院でもゲスト講師制度が設けられましたので、今回が初めての取り組みとなります。
 今回は、大学院の「地域博物館論研究・特殊研究」の講義の一環として、明治大学で博物館学をご指導されております吉田優先生をお招きし、2週にわたって地域博物館について講義をしていただく予定です。
 21日には、第一回講義として吉田先生の持つ地域博物館論とビジョンについてお話しいただきました。
 左:本学青木教授、右:明治大学 吉田優 准教授
 吉田先生 講義風景
講義風景

2015年4月6日月曜日

大学院特定課題研究に伴う事前調査

 本研究室は、昨年度末に募集のありました「國學院大學大学院特定課題研究」に応募し、この度「郷土文化資源の現代社会への活用に関する博物館学的研究―地域創生を目的する新たな地域資源の発見と再確認―」という題目の研究が採択されました。
 本研究は、山形盆地南端域にあたる山形県寒河江市の平塩地区およびその周辺を主たる研究対象としています。当該地域に於いては、現在まであまり顧みられることのなかった、地域に所在する考古・歴史・民俗・自然などの固有の風土を対象に、新たな郷土文化資源の発見と再確認によって郷土の自然・文化資源の把握を行い、具体的活用方法を追求することを目的としたものであります。
 当該調査は3ヶ年の実施を計画しておりますが、一年目の本年は平塩地区に所在する平塩熊野神社を中心とした地域を対象とし、学術的な発掘調査を含めた総合的な地域研究の実施を検討しております。
 調査に先立ちまして、寒河江市教育委員会および平塩熊野神社宮司との事前協議、現地の現状把握を目的とした事前調査を実施しました。
 寒河江市教育委員会・平塩熊野神社宮司との事前協議
平塩熊野神社境内地の現状確認

2015年3月26日木曜日

駒見教授 学位記授与

 和洋女子大学教授で本学講師でもある駒見和夫教授が、本学に於いて学位を取得されました。学位申請論文は「博物館教育の原理と活動」で、博物館における学びについて歴史的背景を踏まえつつ論じております。
 3月17日には本学に於いて学位の授与式が開催されました。




2015年3月25日水曜日

平成26年度 國學院大學大学院学位記授与式

 3月20日に平成26年度の大学院学位記授与式が開催されました。本研究室からは、博士課程後期5名、前期7名の合計12名が晴れて修了の日を迎えました。
 11時よりAMC一階の常盤松ホールにて授与式が開催され、また14時より場所を若木タワー18階有栖川宮記念ホールへ移し、修了祝賀会が開催されました。
 今回の修了生は、博物館へ就職する者、一般企業へ就職する者、さらなる進学をする者など多種多様な進路を選んでおります。修了生の皆様には、本学大学院の博物館学研究室で過ごした日々を忘れずに、今後の人生を歩んで行ってもらいたいと祈っております。




2015年3月20日金曜日

平成27年度 第3回博物館実習Ⅲ 東海地方

 平成27年3月11日から3泊4日の日程で、第3回の博物館実習Ⅲ見学実習を催行しました。春季実習最後となる今回は、東海地方として主に静岡県と神奈川県の博物館を見学しました。
 初日の11日は、午前9時にJR静岡駅に集合し、まず同市内に所在する国の特別史跡である登呂遺跡と、その保護・活用を目的に設置された静岡市立登呂博物館を訪問しました。同館では、副主幹の浅野毅氏より館の取り組みの紹介とバックヤードの見学をさせて戴きました。

 静岡市立登呂博物館 全景
 静岡市立登呂博物館 浅野毅 副主幹
解説風景

 その後、焼津市歴史民俗資料館、藤枝市郷土博物館・文学館、島田市博物館および分館を見学しました。
 焼津市歴史民俗資料館
 藤枝市郷土博物館・文学館
島田市博物館
島田市博物館分館

 翌12日は、静岡市から東に向かうルートを設定し、静岡市文化財資料館、静岡市民ギャラリー、フェルケール博物館、富士市立博物館を訪問しました。
 静岡市では、新たな歴史系博物館の建設を計画しており、その先駆け事業として静岡市民ギャラリー内で企画展を開催しておりました。今回、院友でもある静岡市文化財係長の岡村渉氏より、博物館の計画と今後の展望についてお話を戴きました。
 静岡市文化財資料館
 静岡市役所・議場 全景
 歴史文化施設建設に向けたさきがけ博物館事業
第一回企画展 「今川氏 駿府を愛した戦国大名」
 静岡市文化財保護課 岡村渉 係長
 解説風景
フェルケール博物館

 富士市立博物館では、学芸員の井上卓哉氏にご対応いただき、館内および周辺の解説と5月より始まるリニューアルに向けての展望などをお話しいただきました。
 富士市立博物館 全景
 富士市立博物館 井上卓哉 学芸員
 野外部解説風景
富士市立博物館分館 歴史民俗資料館

 13日には静岡県東部地域の博物館見学をテーマとし、三島市郷土資料館、三嶋大社宝物館、伊豆の国市韮山郷土史料館、重要文化財 江川邸、沼津市歴史民俗資料館、沼津市明治史料館を見学しました。
 まず、三島市郷土資料館では、学芸員の平林研治氏より収蔵庫を含めた見学と詳細な解説を戴きました。
 三島市郷土資料館 全景
 三島市郷土資料館 平林研治 学芸員
 同館見学風景
三嶋大社宝物館

 また伊豆の国市韮山郷土史料館では、学芸員の神田朝美氏より地方の小規模博物館運営における苦労と難しさについて、実際の例を見ながら解説していただきました。
 伊豆の国市韮山郷土史料館 全景
 伊豆の国市韮山郷土史料館 神田朝美 学芸員
 同館見学風景
 江川邸
 沼津市歴史民俗資料館
沼津市明治史料館

 最終日の14日は、熱海市から神奈川県にむけて移動し、MOA美術館、真鶴町立遠藤貝類博物館、神奈川県立生命の星・地球博物館を見学しました。
 MOA美術館
 真鶴町立遠藤貝類博物館
 神奈川県立生命の星・地球博物館
ミューズフェスタ2015 開催風景

 東海地方の実習では、公立の歴史系博物館だけでなく神社博物館や美術館など多彩な博物館を見学しました。当該地方は、最近新設・リニューアルされたものや現在リニューアル中の館が多数存在し、今後の飛躍が期待される地域です。実習生たちも、現状を踏まえて博物館がどのようになっていくべきかについて考えてもらいたいと思います。
 春季の博物館実習旅行は本コースで終了ですが、また8月に第4回と第5回の実習旅行を計画しております。第4回は関西地方、第5回は東北地方の博物館を見学する予定です。