2014年5月20日火曜日

弥生土器焼き、米炊き実験

 5月17日に、相模原市教育委員会の協力を得て、土器の焼成実験と米炊き実験を行いました。今回実験の対象とした土器は、4月24日に「博物館学専門・特殊実習」の授業の一環として製作したもので、乾燥期間を置いて野焼きしました。
 実験場所は、国指定史跡「勝坂遺跡」の土器焼き場を相模原市より貸し出していただき、教員2名と大学院生5名が参加して実験を行いました。
勝坂遺跡管理棟

 まず、土器の周囲についた汚れ・カスなどを歯ブラシで落とし、同時に地面を掘り窪めて火を起こします。




 その後、炉の周囲に土器を配置し、乾燥しきれなかった水分を十分に飛ばします。



 十分に乾燥したら、直接火にくべ、覆いをするように焼成します。




 焼成が完了したのち、完成した土器を用いて米を炊く実験を行いました。まず、粥を炊いて土器の目を詰まらせ、その後米と水を入れます。



 蓋をして火にかけ、重しをして炊き上がりを待ちます。



 今回の実験では、無事に米が炊き上がりました。


 17日に実施した実験は、7月に長野県木島平村で実施する予定のワークショップに先駆けたもので、7月までの間にもう一度土器づくりと野焼きを実施する予定です。今回、ヒビや割れなどが生じてしまった土器もあったことから、次回までに問題点を整理し、7月のワークショップに向けて研鑽を重ねていきたいと考えております。




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