2016年3月12日土曜日

平成28年度 第1回 博物館実習Ⅲ 九州地方

 平成28年2月23日から26日の3泊4日の日程で、平成28年度博物館実習Ⅲ(見学実習)を催行しました。例年通り第1回の実習では九州地方を設定し、福岡県・大分県域の博物館諸施設を見学しました。
 初日の23日は、午前9時にJR博多駅筑紫口に集合し、青木教授からの諸注意を受けた後、まず九州国立博物館を見学しました。同館では、企画課長兼文化交流展示室長の河野一隆氏より館の概要説明を戴き、その後同館の耐震構造部を含めたバックヤードを見学させていただきました。
 九州国立博物館 外観
 河野氏講義風景
 九州国立博物館企画課長兼文化交流展示室長 河野一隆氏
バックヤード見学風景

 その後、小郡市の九州歴史資料館、八女市の八女市伝統工芸館、大川市の大川市立清力美術館を見学しました。中でも大川市立清力美術館では、館長の龍由美子氏より近代洋風建築である建物の概要を中心とした様々なお話を伺うことができました。
 九州歴史資料館
 八女伝統工芸館・民俗資料館・紙すき資料館
大川市立清力美術館
清力美術館見学風景

 2日目の2月24日は、大分県の日田市から大分市へ至る経路で博物館を見学しました。まず、日田市立博物館を訪館し、同館の財津光和館長と行時志郎主事より館の概要説明と取り組みについてお話しいただきました。
日田市立博物館

 次に由布市陣屋の森歴史民俗資料館を訪問し、職員の方々から展示解説をいただきました。
由布市陣屋の森歴史民俗資料館

その後、大分市へ移動し、大分市歴史資料館の中西武尚学芸員と内野嗣昭学芸員より、収蔵庫見学を含めた詳細な解説を戴きました。特に中西学芸員からは、博物館運営上の問題点や学芸員としての心構えなどをご教示いただきました。
 大分市歴史資料館
 中西武尚 学芸員
 講義風景
内野嗣昭 学芸員 解説風景

 同日の最後は、大分市海部古墳資料館を訪問し、館長の栗野良一氏より国史跡の亀塚古墳を中心とした同館の役割についてお話をいただきました。
 大分市海部古墳資料館
栗野良一 館長 解説風景

 2月25日は、まず宇佐市に所在する大分県立歴史博物館を訪問しました。同館では、主任研究員の村上博秋氏よりお話しを戴いた後、収蔵庫をふくめたバックヤード見学をさせていただきました。村上氏からは、風土記の丘の資料館として誕生した同館の沿革から、現在の同館の役割まで様々なお話しを頂戴することができました。
 大分県立歴史博物館
 村上博秋 主任研究員
村上氏 講義風景

 同日は、その後中津市歴史民俗資料館、築上町歴史民俗資料館、行橋市歴史資料館、行橋赤れんが館、苅田町歴史資料館を見学しました。中でも行橋市歴史資料館では、館長の山中英彦氏よりご挨拶を戴き、普段の苦労や今後の展望についてお話しいただきました。
 中津市歴史民俗資料館
 築上町歴史民俗資料館
 行橋市歴史資料館
山中英彦館長 挨拶風景

 行橋赤れんが館
苅田町歴史資料館

 最終日の26日は、北九州市から福岡市に至る博物館を見学しました。まず北九州市内では、北九州市立自然史・歴史博物館と北九州市長崎街道木屋瀬宿記念館を見学しました。
 北九州市立自然史・歴史博物館
北九州市長崎街道木屋瀬宿記念館

 次に、鞍手町歴史民俗博物館を訪問し、鞍手町教育委員会教育課課長補佐で院友の古後憲治氏より、収蔵庫見学を含めたご対応を戴きました。古後氏からは、同館の取り組みをはじめとした様々なお話をいただき、私も大変参考となりました。
 鞍手町歴史民俗博物館

鞍手町教育委員会教育課課長補佐 古後憲治氏
古後氏 解説風景

 本実習の最後として、古賀市立歴史資料館を見学しました。同館では、館長の村山美帰子氏からご挨拶をいただいたほか、職員の方々には質問への回答など様々なご協力を戴きました。
 古賀市立歴史資料館
見学風景

 その後ミーティングを行い、15:30頃JR博多駅筑紫口にて解散となりました。
 第1回の実習は、大きな問題も起きず滞りなく終了することができました。今回は、国立から市町村立の小規模館まで幅広い設置母体の博物館を見学し、学生たちは我が国の博物館が置かれている現状を多少なりとも感じることができたのではないかと思います。
 今回の博物館実習では、多くの博物館にて職員の方々から解説などのお話を頂戴することができました。この場を借りて御礼申し上げます。

2015年12月10日木曜日

横手市教育委員会来校

 平成27年12月9日に秋田県の横手市教育委員会文化財保護課より髙橋純課長と島田祐悦主査が来校されました。島田氏は本学の卒業生であり、本年8月には同市の雄物川郷土資料館を博物館実習旅行で訪問するなど、当研究室との交流が続いております。
 同日は、今後研究室と横手市で行う連携について協議が行われました。
左:本学 青木教授、中央:横手市 髙橋課長、右:同 島田主査

2015年12月9日水曜日

12月2日活動報告

 平成27年12月2日には、2件の行事がありました。
 まず、15:20より秋季の大学院進学相談会が開催されました。例年開催されている当会は、来年2月またはそれ以降に大学院を受験する意思を持った学生を対象に、大学院担当教員との面談形式で相談を行うことのできる取り組みです。今回、博物館学のブースには他大学の学生も含め8名の参加者がありました。


 また、16:10より平成28年度博物館実習Ⅲ受講ガイダンスを開催いたしました。博物館実習Ⅲは、地方の博物館を巡見し、博物館の抱える今日的な問題について理解を深める授業です。次年度催行の実習には、日本文学科、史学科などから190名弱の参加が見込まれます。

 次年度実習では、2月から3月にかけて九州・四国・北関東地方を巡り、8月の夏季休暇中に関西・北海道の2コースを催行する予定です。

2015年11月24日火曜日

全国大学博物館学講座協議会東日本部会

 平成27年11月20日と21日に、全国大学博物館学講座協議会東日本部会大会が開催されました。本年度の会場は東北学院大学で、加盟大学及び西日本部会長大学を含めた全69大学のうち38大学から69名の参加をもって開催されました。
 11月20日の委員会は、東日本部会長大学である桜美林大学の浜田弘明教授が開会の挨拶を行い、続いて委員長大学である東北学院大学の辻秀人教授、開催大学の東北学院大学 原田善教副学長より挨拶があり開会されました。
 全国大学博物館学講座協議会東日本部会大会 会場(東北学院大学8号館)
 桜美林大学 浜田弘明教授
 東北学院大学 辻秀人教授
東北学院大学 原田善教副学長

 議事を始めるにあたり議長の選出が行われ、次年度東日本部会開催校の東海大学より江水是仁講師が選出されました。
 議長選出風景
東海大学 江水是仁講師

 まず、浜田教授より平成26年度事業報告があり、続いて事務局の黒岩友見子氏より収支決算報告が行われました。次に平成27年度の事業計画及び予算案、役員大学改選の審議があり、全会一致で承認されました。
 事業報告風景
収支決算報告風景

 その後、平成27年度東日本部会研究助成の選考審議が行われ、本学青木教授が代表を務める「学芸員養成上必要とされる基本文献の集成と博物館学史構築に関する研究」と郡山女子大学短期大学部の會田容弘准教授が代表を務める「短大の学芸員養成課程と地域博物館の連携のための実践的試み」が採択されました。最後に、次年度全国大会等の連絡が本部事務局より行われ、大会を終了しました。
 休憩をはさみ、15時20分より合同部会が開催されました。今回のテーマは、「地域で活動する大学生とミュージアム」に設定され、東北学院大学 加藤幸治准教授、元せんだいメディアテーク 佐藤泰副館長、東北歴史博物館 小谷竜介学芸員、仙台市富沢遺跡保存館 金森安孝館長の4名より、仙台圏での博物館運営とそこに関与する大学生・大学院生の現状について報告と意見が述べられました。
 東北学院大学 加藤幸治准教授
 加藤氏講演風景
 元せんだいメディアテーク 佐藤泰副館長
 佐藤氏講演風景
 東北歴史博物館 小谷竜介学芸員
 小谷氏講演風景
 仙台市富沢遺跡保存館 金森安孝館長
                                金森氏講演風景

 シンポジウムでは、博物館実習以外で大学生が博物館と積極的に交流できる環境づくりの必要性が提言され、また学芸員養成と博物館の乖離が起こらないよう今後協力体制を強化することが肝要であるとの見解に至りました。



 その後の研修会においては、各大学の担当者が個別に情報交換を行い、それぞれが抱える問題点などが話し合われました。
 翌21日は、8:40に仙台駅に集合し、仙台市富沢遺跡保存館や東北歴史博物館などを見学しました。
 今回の東日本部会では、今日の博物館と大学生を取り巻く問題点について再確認ができたかと思います。今後の学芸員養成に於いては、今回の問題点を念頭に入れつつ行っていければと思います。

2015年11月13日金曜日

釜山市立博物館 羅東旭氏 特別講義

 平成27年11月9日~13日の日程で、大韓民国より釜山市立博物館の羅東旭氏を招聘いたしました。羅氏は、釜山市立博物館において文化財発掘調査チーム長を務められており、研究としては中世の「倭城」の考古学的研究に携わっております。今回は、高度博物館学教育プログラム後継事業に基づき、4泊5日の日程で来邦されました。
本学青木教授との対談風景(右:釜山市立博物館 羅東旭氏)

 羅氏は、9日に到着し、10日の大学院開校科目「地域博物館論研究・特殊研究」にて、「釜山博物館と体験学習活動」と題する講義をして戴きました。
 大学院講義風景①
                           大学院講義風景②

 11日は、東京国立博物館と江戸東京博物館を見学しました。
 12日には、学部の「博物館経営論」の時間において、「博物館の常設体験学習」と題する講義をしていただきました。
学部講義風景

 今回の特別講義では、釜山広域市内に所在する博物館の概要と実態を概観したうえで、同館の実践する教育普及活動について丁寧な講義を戴きました。日本よりも博物館教育の分野で先行している韓国の実例を学ぶことで、より実践的な知識を得られたことと思います。

2015年10月14日水曜日

西安市 于大方先生 特別講義

 平成27年10月13日に、西安于右任故居記念館館長である于大方氏による特別講義を開催しました。于右任故居記念館は、毎年本学大学院生のインターンシップを受け入れてくださる館で、于先生も本学にて数度講義をされたことがあるなど、本学と非常に結びつきが強い関係にあります。
 今回は「博物館教育思考」の題目で、大学院生向けに講義されました。
 左:于右任故居記念館 于大方 館長、右:本学 青木豊 教授
 教室全景(於、博物館学実習室)
講義風景

 本講義では、博物館教育の重要性と教育専門職員の必要性について述べられ、今後の博物館の在り方についての于氏の考えを聞くことができました。また、大学院生からも積極的な質問が出ており、国際交流的な意味においても良い講義であったかと思います。
 于先生は、16日まで日本に滞在され、博物館に関する調査や大学院GP後継事業に関わる協議等を行います。

2015年10月8日木曜日

上海大学 羅宏才教授 特別講義

 平成27年10月6日に上海大学の羅宏才教授による特別講義「同文书院秦陇旅行讲座」を開催しました。
 羅教授は、上海大学中国産業芸術研究院の副院長で、美術考古学を専門としておられます。この度、國學院大學大学院の国際学術交流事業に伴い招聘を行い、9月30日から一か月の日程で日本での博物館研究を行っております。
 今回の特別講義は、本学青木豊教授の博物館展示論の受講学生および大学院生を対象とし、4限・5限の時間を用いて実施しました。
左:上海大学 羅宏才教授、右:本学 青木豊教授

 4限は、本学大学院博物館学コース博士課程前期1年の張哲君に通訳をお願いし、約140名の学生が講義に参加しました。
左:羅 教授、 右:大学院生 張哲 君
教室全景(4限@2303教室)

 また5限では、本学大学院博物館学コース博士課程後期1年の王娟さんに通訳をお願いし、約60名の学生が講義に参加しました。
 左:大学院生 王さん、 右:羅 教授
 教室全景(5限@2402教室)
講義風景

 今回の特別講義では、日本国内でもあまり知られていない「同文書院-秦隴旅行班-」について取り上げ、新発見の資料からその実態解明を試みた研究を紹介するものでした。普段聞くことのできない戦前期の日本と中国の関係について丁寧な解説を戴き、参加した学生も興味を持った者が少なくないと思います。
 羅教授は、次週より九州を訪問し、長崎国際大学にて「中国の博物館事情」について講演を行う予定です。