2017年11月15日水曜日

11月14日・15日活動報告

 國學院大學大学院の大学院GP後継支援事業に伴い、11月14日~17日の日程で大韓民国釜山広域市の釜山市立博物館分館 釜山近代歴史館の崔晶惠館長を招聘しております。14日には、大学院博物館学コース開講科目において特別講義を実施していただきました。今回の講義は、本年7月の釜山市立博物館リニューアルオープンをテーマとし、開館準備の様子やリニューアルにおいて心掛けたことなどをお話しいただきました。
 博物館学研究室に於ける打ち合わせ風景
 釜山市立博物館分館 釜山近代歴史館 崔 晶惠 館長
崔館長 講義風景

 釜山市立博物館とは、大学院GP時代より交流を続けておりまして、例年この時期に同館の研究者を招聘しております。崔館長は日本滞在中に、博物館学研究室と次年度実施予定の事業に関する打ち合わせや国内の博物館施設の調査等を実施いたします。

 11月15日には、『國學院雑誌』の11月特集号として「博物館・博物館学の諸問題Ⅱ」が刊行されました。同誌は、平成26年に刊行した小特集「博物館・博物館学の諸問題」を踏まえ、博物館・博物館学に関する議論の更なる活発化を目的に刊行したものであります。今回は、現役の館長や学芸員、博物館学の教員など合計25名にご寄稿いただきました。

収録題目は以下の通りであります。
青木 豊:学芸員の諸問題
鷹野光行:全博協の役割考ー大会テーマから見た全国大学博物館学講座協議会の活動ー
落合知子:学芸員養成課程のグローバル化における課題と展望ー上海大学博物館学研修を事例としてー
髙橋 克:学芸員養成課程における博物館教育論の現状と課題ー教育者としての博物館学芸員養成の視点からー
大貫英明:公立博物館と指定管理者制度
杉山正司:MLA連携へのアプローチーAの視点からー
小川義和:知の循環型社会における博物館の新たな役割ー知産知承を目指してー
鈴木章生:歴史博物館における教育普及活動の主体的な歴史学習について
金山喜昭:博物館のコレクション管理の現状と課題・展望ーイギリスのコレクション管理から学ぶことー
井本悠紀:日本刀の記録の歴史と今後の展望ー押形の再評価についてー
小西雅徳:近代化遺産の保存と課題―国指定史跡陸軍板橋火薬製造所跡をめぐって―
安高啓明:震災時における組織的資料保全対応に関する検証ー熊本地震の教訓にみる大学博物館の役割ー
高橋信裕:情報化時代における「博物館」と「展示学」
下湯直樹:展示学の課題ー展示行為の初源的形態とその用語の研究―
見留武士:ミュージアムの展示における映像と娯楽
菅根幸裕:「観光」と博物館ー地域博物館の再生のためにー
中村 浩:『紀伊風土記の丘基本計画』を巡って
前川公秀:1900年巴里万国博覧会の<世界一周館>ー芸妓の展示を見た日本人ー
駒見和夫:博物館の理念的認識の推移について
會田康範:博物館史における三宅米吉の位置―「博学連携」史の一側面―
中島金太郎:博物館に関する歴史研究の必要性ー各県博物館史の編纂に向けてー
井上裕太:ポピュラー音楽博物館の過去・現在・未来ー美空ひばりと石原裕次郎の展示施設を事例としてー
杉山哲司:博物館における興行ー歴史展の現在ー
二葉俊弥:台湾の博物館事情ー歴史・法制度の考察を中心にー
矢島國雄:観光と博物館(研究ノート)

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