2018年3月13日火曜日

平成30年度 第3回 博物館実習Ⅲ 関西地方

 平成30年3月8日から11日の日程で、第3回博物館実習Ⅲ(地方見学実習)を催行いたしました。今回は、28名の参加者を得て愛知県、岐阜県、滋賀県、福井県域の博物館を見学致しました。
 初日の3月8日は、午前9時にJR名古屋駅太閤通口に集合し、ミーティングを行った後最初の見学先の名古屋市博物館を訪問しました。名古屋市博物館では、学芸課の岡村弘子学芸員より館の概要説明と収蔵庫前室までのバックヤード見学をさせていただきました。
名古屋市博物館
岡村弘子 学芸員 解説風景

 その後、垂井町歴史民俗資料館、関ケ原町歴史民俗資料館、多賀町立博物館をそれぞれ見学しました。
 垂井町歴史民俗資料館(タルイピアセンター)
 関ケ原町歴史民俗資料館
多賀町立博物館

 翌9日は、まず滋賀県立安土城考古博物館を見学しました。同館では、山下立学芸員より館の概要説明とバックヤードを御案内いただきました。
 滋賀県立安土城考古博物館
山下 立 学芸員 講義風景

 その後同日は、ヤンマーミュージアム、長浜市浅井歴史民俗資料館、若狭町歴史文化館を見学致しました。
 ヤンマーミュージアム
 長浜市浅井歴史民俗資料館
若狭町歴史文化館

 3日目は、福井県小浜市から福井市にかけての博物館を見学しました。同日は、福井県立若狭歴史博物館、敦賀市立博物館、みなとつるが山車会館、鯖江市まなべの館、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館、福井県立恐竜博物館の6館を訪問しました。
 福井県立若狭歴史博物館
 敦賀市立博物館
 みなとつるが山車会館
 鯖江市まなべの館
 特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡 復原町並み
 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
福井県立恐竜博物館

 最終日の11日は、まず福井県立歴史博物館を訪問しました。同館では、山形裕之副館長より館の概要や平成15年のリニューアルに際して心掛けたこと、学芸員としての心得などをお話いただきました。また、同日は時間が押していたため、見学予定だった長浜城歴史博物館の見学を割愛し、米原市伊吹山文化資料館を見学しました。
 福井県立歴史博物館
 山形裕之 副館長 講義風景
米原市伊吹山文化資料館

 最終日は、伊吹山文化資料館の職員のご厚意で館内のスペースをお貸しいただいてミーティングをおこない、15時過ぎにJR米原駅にて解散となりました。
 今回の実習では、県立館や市立の大型館など比較的設置母体が大きい博物館を複数見学し、それらの比較検討を行うことができたほか、市町村立の中小館を併せて見学することで双方の利点や改善点などを学生なりに考えることができたかと思います。
 今回の実習を持ちまして、平成30年度の春季実習は終了となり、残り2回を夏季休暇中に実施いたします。平成30年度第4回は北海道道南地方、第5回は上信越地方の博物館をそれぞれ見学する予定です。

2018年3月7日水曜日

平成30年度 第2回 博物館実習Ⅲ 四国地方

 平成30年2月28日から3月2日の日程で、第2回の博物館実習Ⅲ(地方見学実習)を催行しました。今回は、28名の大学生の参加を得て、香川県、徳島県、高知県の四国3県の博物館を見学致しました。
 初日の2月28日は、午前9時にJR高松駅に集合し、ミーティングを行った後最初の見学館の香川県立ミュージアムを訪問しました。同館では、学芸課の藤田順也主任専門職員より館の概要説明を受けると同時にバックヤード見学をさせていただきました。
 香川県立ミュージアム
藤田順也 主任専門職員 講義風景

 同日は、その後高松市歴史資料館、さぬき市歴史民俗資料館、徳島県立埋蔵文化財総合センター、上板町立歴史民俗資料館を見学致しました。
 高松市歴史資料館
 さぬき市歴史民俗資料館
 徳島県立埋蔵文化財総合センター
上板町立歴史民俗資料館

 2日目は、まず徳島県立博物館を見学しました。同館では、植地岳彦係長と岡本治代主任学芸員の案内のもと、収蔵庫を含めたバックヤード見学をさせていただきました。
 徳島県立博物館
 植地岳彦 係長 解説風景
岡本治代 主任学芸員 案内風景

 続いて、徳島市立徳島城博物館、藍住町歴史館 藍の館、阿波市市場歴史民俗資料館、美馬郷土博物館を見学しました。 
 徳島市立徳島城博物館
 藍住町歴史館 藍の館
 阿波市市場歴史民俗資料館
美馬郷土博物館

 3日目は、徳島県から高知県へ至る行程で見学を行いました。見学した博物館は、阿南市阿波公方・民俗資料館、日和佐うみがめ博物館カレッタ、海陽町立博物館、道の駅キラメッセ室戸 鯨館、高知県立歴史民俗資料館の5館です。特に高知県立歴史民俗資料館では、野本亮学芸課長よりお話を頂戴した後、野本氏と学芸課チーフの梅野光興氏の案内によって管理部門と展示室の詳細な解説をいただきました。
 阿南市阿波公方・民俗資料館
 日和佐うみがめ博物館カレッタ
 海陽町立博物館
 道の駅キラメッセ室戸 鯨館
 高知県立歴史民俗資料館
野本 亮 学芸課長 講義風景

 最終日の3月2日は、高知市を中心に見学を行いました。同日は、いの町紙の博物館、高知市春野歴史民俗資料館、高知県立高知城歴史博物館、高知市立自由民権記念館の4館を見学しました。高知県立高知城歴史博物館では、中屋真理学芸員より館のコンセプトの解説があったのち、修復室などのバックヤード見学をさせていただきました。
 いの町紙の博物館
 高知市春野歴史民俗資料館
 高知県立高知城歴史博物館
 中屋真理 学芸員 講義風景
高知市立自由民権記念館

 今回の実習では、移動距離が短い関係から19館もの博物館を見学することができました。学生たちは、移動および見学の疲労はあったものの、様々な設置母体や館のテーマ、4つの県立博物館などを比較しながら意欲的に見学していたように感じられました。
 次回は、3月8日~11日の日程で、愛知県、岐阜県、滋賀県、福井県の博物館を見学致します。

2018年3月6日火曜日

平成30年度 第1回 博物館実習Ⅲ 九州地方

 平成30年2月20日から23日にかけて、平成30年度第1回の博物館実習Ⅲ(地方見学実習)を催行しました。今回は九州地方をテーマとし、福岡、熊本、長崎県域の博物館見学を計画しました。参加学生人数は30名でした。
 初日の2月20日は、午前9時にJR博多駅筑紫口付近に集合し、青木教授より諸注意の伝達があったのち、福岡市博物館をまず見学しました。同館では、主任学芸主事(学芸員)の末吉武史氏より館の概要解説とバックヤードに関する詳細な概説をいただきました。
 福岡市博物館 外観
末吉武史 主任学芸主事 講義風景

 その後、和水町歴史民俗資料館および江田船山古墳、熊本県立装飾古墳館、熊本市田原坂西南戦争資料館を見学し、同日は熊本市内に宿泊しました。
 和水町歴史民俗資料館
 熊本県立装飾古墳館
熊本市田原坂西南戦争資料館

 翌21日は、熊本市から南下をし、天草地方および長崎県の島原半島の博物館を見学しました。行程の中で、天草市立本渡歴史民俗資料館、天草市立天草キリシタン館、天草市立五和歴史民俗資料館、雲仙市小浜歴史資料館を訪問しました。
 天草市立本渡歴史民俗資料館
 天草市立天草キリシタン館
 天草市立五和歴史民俗資料館
雲仙市小浜歴史資料館

 3日目は、宿泊地の大村市から諫早市へ移動し、諫早ゆうゆうランド干拓の里 干拓資料館、諫早市美術・歴史館、雲仙市歴史資料館 国見展示館、島原市有明歴史民俗資料館、道の駅みずなし本陣ふかえ 大火砕流体験館、土石流被災家屋保存公園を見学しました。中でも諫早市美術・歴史館では、川瀬雄一副館長から館の概要等について、また大島大輔専門員から特別展および常設展について詳細に解説をいただきました。
 諫早ゆうゆうランド干拓の里 干拓資料館
 諫早市美術・歴史館
 川瀬雄一 副館長 講義風景
 雲仙市歴史資料館 国見展示館
 島原市有明歴史民俗資料館
 道の駅みずなし本陣ふかえ 大火砕流体験館
土石流被災家屋保存公園

 最終日は、八女市岩戸山歴史文化交流館「いわいの郷」、九州国立博物館、宇美町立歴史民俗資料館の3館を見学しました。九州国立博物館では、博物館科学課の秋山順子研究員の案内でバックヤードと保存修復の作業現場を見学させていただきました。
 八女市岩戸山歴史文化交流館「いわいの郷」
 九州国立博物館
 秋山順子 研究員 案内風景
宇美町立歴史民俗資料館

 今回の実習では、九州地方の中でも訪問することの少ないと思われます天草・島原地域の博物館見学を計画し、その実態について理解を深めることができたかと思います。地方の中小館においても、工夫を凝らした展示や博物館活動を実施している館が複数確認でき、学生たちも地域博物館を考える上での参考になったかと思います。
 第2回実習は、平成30年2月27日~3月2日の日程で催行いたしましたが、日を改めて報告させていただきます。