2016年6月24日金曜日

平成28年度全国大学博物館学講座協議会 全国大会

 平成28年6月17日と18日の2日間、全国大学博物館学講座協議会の平成28年度全国大会が開催されました。会場は、徳島県の四国大学交流プラザが設定され、加盟大学180余校のうち86大学130名の参加がありました。
 大会当日は、午前11時に四国大学交流プラザに入り、大会前の事前打ち合わせ会が開催されました。事前打ち合わせ会では、大会での審議内容について再点検を行い、また6月4日に國學院大學で実施した、60周年記念事業委員会の決定事項を確認し、午後の大会に向けての意見統一を行いました。
事前打ち合わせ会風景

 平成28年度全国大学博物館学講座協議会全国大会は、午後から総会が開催されました。まず、委員長大学である東北学院大学の辻秀人教授が開会のあいさつを行い、続いて開催校である四国大学 佐藤一郎 理事長より歓迎のあいさつをいただき開催されました。
 東北学院大学 辻秀人 教授
四国大学 佐藤一郎 理事長

 開会のあいさつの後、総会が行われ、進行役として明治大学の矢島國雄教授が議長として選出され議事に入りました。議題は、①平成27年度事業報告、②平成27年度収支決算報告、③平成27年度会計監査報告、④平成28年度事業計画案、⑤平成28年度予算案、⑥平成29年度委員長交代について、⑦平成28年度役員校について、⑧60周年記念事業について、⑨その他の9議題でありました。
明治大学 矢島國雄 教授 
 中央:東北学院大学 加藤准教授、右:同大学 福田氏(事務局)
 会計監査報告:東北福祉大学 岡田清一 教授

 総会終了後、研修会が行われました。研修会は、まず基調講演として四国大学の真鍋俊照教授より「四国遍路と世界遺産」が公演されました。本講演では、四国独自の文化である「お遍路」の文化的価値について再確認され、それを世界遺産として登録するための取り組みについて報告されました。
 四国大学 真鍋俊照 教授
真鍋教授 講演風景

 その後フォーラムとして、「博物館学芸員養成課程の現在、そしてこれから」と題が設定され、四国大学の須藤茂樹准教授の進行のもと、講演者4名により報告が行われました。
 まず、愛媛大学の幸泉満夫准教授からは、同校での学芸員養成の取り組みと今後の姿についての意見が述べられました。
 愛媛大学 幸泉満夫 准教授
幸泉准教授 講演風景

 続いて徳島文理大学の濱田宣教授より、高松市石の民俗資料館と連携した独自の博物館実習について報告がありました。
 徳島文理大学 濱田宣 教授
濱田教授 講演風景

 さらに、開催大学である四国大学の須藤准教授より、3大学と徳島県立文化の森が連携した学芸員養成の現状報告が行われ、また学生を受け入れる側として徳島県立博物館の長谷川賢二氏より、3大学連携事業の実態について報告がありました。
 四国大学 須藤茂樹 准教授
 徳島県立博物館 長谷川賢二 氏
長谷川氏 講演風景

 フォーラムでは、学芸員を養成するにあたって四国域で実践されている独自の事例が報告され、今後の学芸員養成にはより実践的な教育が必要であるとの意見に達しました。また、大学としてどのような学芸員を養成していくか、それぞれの方針が確認されました。このフォーラムを以て大会は終了しました。
フォーラム開催風景

 大会終了後の情報交換会においては、各大学の担当者が個別に情報交換を行い、それぞれが抱える問題点などが話し合われました。

 6月18日は、見学研修会が開催されました。今回の見学会では、徳島の伝統産業を学ぶ「阿波人形浄瑠璃と阿波藍」(Aコース)、徳島県立文化の森と鳴門市ドイツ館などを見学する「徳島の自然・歴史・文化と第九発祥の地」(Bコース)、眉山登頂と阿波おどりを体験する「四国三郎吉野川、眉山と阿波踊り」(Cコース)が設定され、Bコースの研修に参加しました。
 徳島県立文化の森は、県立博物館、近代美術館、鳥居龍蔵記念博物館、文書館、図書館が一地域に所在する複合施設群で、図書館を除く4館を順次見学しました。
 徳島県立博物館・近代美術館・鳥居龍蔵記念博物館
 徳島県立博物館 解説風景
左:徳島県立博物館 湯浅利彦 館長、右:同館 長谷川氏
 徳島県立文書館

その後、道の駅第九の里に隣接する鳴門市ドイツ館と賀川豊彦記念館を見学しました。ドイツ館は、第一次世界大戦時にドイツ軍俘虜収容所が置かれ、日本で初めてベートーベンの第九が演奏された地でもある当該地域の歴史を顕彰する施設です。また、地域の偉人である賀川豊彦を顕彰する記念館が設置されており、両館を併せて見学しました。
 鳴門市ドイツ館
 鳴門市ドイツ館 解説風景
鳴門市賀川豊彦記念館

 その後、15:40頃に徳島阿波おどり空港に立ち寄り、徳島駅にて解散となりました。
 今回の全国大会は、北海道から沖縄まで、幅広い地域の教職員が参集し、様々な問題について意見を交わすことができ、大変有意義な会であったと思います。また見学会は、徳島県の魅力を十分に感じられるコース設定で、同県に関する理解を深められました。
 次年度の全国大会は、東京都の明治大学にて開催されます。 

2016年6月23日木曜日

6月22日活動報告

 平成28年6月22日は、大学院の進学相談会と博物館実習Ⅲの最終説明会を開催しました。
 大学院進学相談会は、15時より常盤松ホールで開催されました。15:20ころより、教員との個人面談が開催され、博物館学コースには11名の進学希望者が相談に訪れました。

 16:10からは、博物館実習Ⅲの最終説明会を開催しました。当説明会は、夏季に実施する第4回関西地方実習と第5回北海道地方実習に参加する学生を対象に、実習での注意事項や心構え、日程などを説明しました。

2016年5月18日水曜日

博物館学研究室関連刊行物について

 昨年度末より、当研究室に関連する書籍・報告が刊行されましたので紹介いたします。

1.『近代建築利用博物館事典』(平成27年度中間報告) 
 本書は、日本国内に存在する明治~大正期の洋風・擬洋風建築を利用した博物館を調査し、その実態と特色を明らかにすることを目的としたものです。本調査には、國學院大學博物館学研究室の青木教授を中心に、大学院生が主体となって参加しました。我が国には、現在把握する限りでも500館以上の近代建築利用博物館が存在し、本書ではその内の約190館を掲載しております。
 昨年度調査では、国内すべてを網羅することは不可能であったため、本年度も継続して調査を行う予定です。またその成果は、平成28年度末に同様の形態で刊行する計画であります。

2.青木豊・山本哲也 編 『大正・昭和戦前 博物館学基本文献集成 上・下』 雄山閣
 本書は、大正期から昭和戦前期にかけて発表された博物館学文献を調査し、その中でも論文を中心に主要な81編を選択して再掲載を行ったものです。これは、当該時期に現在の博物館学の基礎となる文献が多数発表されておりながらも、その多くが現在では手に入れづらくなっていることから、その翻刻と今まで知られてこなかった文献の発掘を目的としたものです。
 4年前の平成24年には、本書の前巻にあたる『明治期 博物館学基本文献集成』が刊行されており、また今後『(仮称)棚橋源太郎 博物館学関係文献集成』の刊行を計画しております。

2016年4月27日水曜日

平成28年度 大学院特別講義

 平成28年4月19日と26日の2日間にわたり、大学院の特別講義を開催しました。今回は、国立科学博物館附属自然教育園長の小川義和先生を講師にお招きし、サイエンスコミュニケーションを中心とした博物館教育についての専門的な講義をしていただきました。
 中央右寄り:国立科学博物館附属自然教育園 小川義和 園長
講義風景

2016年3月29日火曜日

平成27年度大学院修了祝賀会

 3月18日に平成27年度の大学院学位記授与式が挙行されました。当研究室からは、博士課程前期7名が修了、後期3名が単位取得退学となり、新たな道へ進むこととなりました。
 大学主催の式典終了後、博士課程前期1年生が主催となって修了祝賀会が開催されました。

 修了生各位は、博物館を始め様々な方面へ巣立っていくこととなりました。本学大学院で学んだことを少しでも活かして、今後飛躍してもらえればと思います。



2016年3月17日木曜日

第三回中日博物館学学術交流団 國學院大學来校

 当研究室は、日本と中国の博物館関係者の交流を目指した「中日博物館学学術交流事業」を平成25年度より実施しております。昨年度に引き続き、本年も交流団の受け入れが実現し、平成28年3月16日と17日の2日間、國學院大學にて講義等を行いました。
 交流団は、3月13日に来日し、まず京都地域の博物館と神社仏閣・史跡等を見学しました。
 3月15日には、新幹線にて東京入りし、まず根津美術館を訪館しました。同館では、広報担当の村岡香代子氏より、館の概要等についてご紹介いただきました。
 左:根津美術館 村岡氏、右:本学大学院生 張哲(通訳)
根津美術館 講義風景

 翌16日は、9:30に大学に集合し、まず中島による学内案内を行った後、講義の教室へ向かいました。
学内案内風景

 10時より第三回交流団の歓迎式典を開催しました。まず、本学赤井益久学長より歓迎のあいさつを戴き、その後交流団団長の張強氏と西安市文物局の郭処長よりをいただきました。
 歓迎式典
 本学 赤井益久 学長
 第三回中日博物館学学術交流団 張強 団長
 西安市文物局 郭処長
 記念品贈呈
交流団 記念撮影

 同日は、本学史学科の金子修一教授と青木豊教授による講義を実施しました。まず金子教授より、「日本の中国史学研究の特徴」と題する講義が行われました。
 金子修一 教授
 金子教授 講義風景

 その後、青木教授より、「日本の博物館事情」「鏡の文化Ⅰ・Ⅱ」と題するテーマで講義が実施されました。
 本学 青木豊教授
 和鏡の解説
 和鏡見学風景
 魔鏡現象の実演

 講義終了後、若木タワー18階有栖川宮記念ホールにて、交流団の歓迎式を兼ねた情報交換会を開催しました。まず、郭処長よりご挨拶をいただき、于右任古居紀念館館長の于大方氏より乾杯の音頭を戴き開会しました。
 情報交換会
 郭処長 挨拶
 于右任古居紀念館 于大方 館長

 3月17日は、10:00より講義を開始しました。まず本日は、東京国立博物館学芸企画部長の井上洋一氏より2コマの講義を戴きました。
 東京国立博物館学芸企画部 井上洋一 部長
 井上氏 講義風景

 午後からは、崔如琢美術館副館長の對中如雲氏より講義をしていただきました。對中氏は、「陶磁器から考察する日本文化論」をテーマに、実物資料を用いた講義を実施されました。
 崔如琢美術館 對中如雲 副館長
 對中氏 講義風景

 その後、國學院大學博物館へ移動し、本学内川隆志教授より「日本の大学博物館」と題する講義を戴きました。
 本学 内川隆志 教授
 國學院大學博物館 講義風景

 同日の最後には、2日間の講義への参加を認定する修了証授与式を挙行しました。修了証授与式終了後には、本学アカデミックメディアセンターの前で記念撮影を行い、國學院大學での講義を終了しました。
 修了証授与式
AMC前での記念撮影

 今回の交流団の来日に際しまして、学長先生、講師の方々、受け入れと講義の段取りをしてくださったエクステンション事業課の方々、無理を言って敷地をお貸しいただいた國學院大學博物館の皆様には、多大なご協力をいただきました。
 この場を借りて、御礼申し上げます。
 なお交流団は、3月20日まで都内に滞在し、その後九州地方の博物館見学と長崎国際大学での特別講義等に参加する予定です。