2015年3月20日金曜日

平成27年度 第3回博物館実習Ⅲ 東海地方

 平成27年3月11日から3泊4日の日程で、第3回の博物館実習Ⅲ見学実習を催行しました。春季実習最後となる今回は、東海地方として主に静岡県と神奈川県の博物館を見学しました。
 初日の11日は、午前9時にJR静岡駅に集合し、まず同市内に所在する国の特別史跡である登呂遺跡と、その保護・活用を目的に設置された静岡市立登呂博物館を訪問しました。同館では、副主幹の浅野毅氏より館の取り組みの紹介とバックヤードの見学をさせて戴きました。

 静岡市立登呂博物館 全景
 静岡市立登呂博物館 浅野毅 副主幹
解説風景

 その後、焼津市歴史民俗資料館、藤枝市郷土博物館・文学館、島田市博物館および分館を見学しました。
 焼津市歴史民俗資料館
 藤枝市郷土博物館・文学館
島田市博物館
島田市博物館分館

 翌12日は、静岡市から東に向かうルートを設定し、静岡市文化財資料館、静岡市民ギャラリー、フェルケール博物館、富士市立博物館を訪問しました。
 静岡市では、新たな歴史系博物館の建設を計画しており、その先駆け事業として静岡市民ギャラリー内で企画展を開催しておりました。今回、院友でもある静岡市文化財係長の岡村渉氏より、博物館の計画と今後の展望についてお話を戴きました。
 静岡市文化財資料館
 静岡市役所・議場 全景
 歴史文化施設建設に向けたさきがけ博物館事業
第一回企画展 「今川氏 駿府を愛した戦国大名」
 静岡市文化財保護課 岡村渉 係長
 解説風景
フェルケール博物館

 富士市立博物館では、学芸員の井上卓哉氏にご対応いただき、館内および周辺の解説と5月より始まるリニューアルに向けての展望などをお話しいただきました。
 富士市立博物館 全景
 富士市立博物館 井上卓哉 学芸員
 野外部解説風景
富士市立博物館分館 歴史民俗資料館

 13日には静岡県東部地域の博物館見学をテーマとし、三島市郷土資料館、三嶋大社宝物館、伊豆の国市韮山郷土史料館、重要文化財 江川邸、沼津市歴史民俗資料館、沼津市明治史料館を見学しました。
 まず、三島市郷土資料館では、学芸員の平林研治氏より収蔵庫を含めた見学と詳細な解説を戴きました。
 三島市郷土資料館 全景
 三島市郷土資料館 平林研治 学芸員
 同館見学風景
三嶋大社宝物館

 また伊豆の国市韮山郷土史料館では、学芸員の神田朝美氏より地方の小規模博物館運営における苦労と難しさについて、実際の例を見ながら解説していただきました。
 伊豆の国市韮山郷土史料館 全景
 伊豆の国市韮山郷土史料館 神田朝美 学芸員
 同館見学風景
 江川邸
 沼津市歴史民俗資料館
沼津市明治史料館

 最終日の14日は、熱海市から神奈川県にむけて移動し、MOA美術館、真鶴町立遠藤貝類博物館、神奈川県立生命の星・地球博物館を見学しました。
 MOA美術館
 真鶴町立遠藤貝類博物館
 神奈川県立生命の星・地球博物館
ミューズフェスタ2015 開催風景

 東海地方の実習では、公立の歴史系博物館だけでなく神社博物館や美術館など多彩な博物館を見学しました。当該地方は、最近新設・リニューアルされたものや現在リニューアル中の館が多数存在し、今後の飛躍が期待される地域です。実習生たちも、現状を踏まえて博物館がどのようになっていくべきかについて考えてもらいたいと思います。
 春季の博物館実習旅行は本コースで終了ですが、また8月に第4回と第5回の実習旅行を計画しております。第4回は関西地方、第5回は東北地方の博物館を見学する予定です。

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